「イタリーを思うことは、遠く過ぎ去った夏を思うに似ている」――では、「酒を思うこと」はどうですか?

酒やめて1426日。もう20年以上も前に亡くなられた伊丹十三氏のエッセイにこんな一節があります。「イタリーを思うことは、たとえば、遠い日の夏を思うに似ている」――文章における格調の高さとはかくのごとし、という感じですねー。私も本業のほうで雑誌にコラムなどを書かせていただいたりしていますが、このような文才にはまったく嫉妬を覚えます。ま、比べちゃいかんですが。

酒やめると、それまでの人生分の成功体験が一気にやってくる! という話。

酒やめて1424日。酒やめて、あらためて感じるのは、いつも頭の中がスッキリしていて、整然と物事を考えられるということですね。何を当たり前のことを、とアル中経験のない普通の方は思うでしょうけれども、これは一人の断酒者としての大いなる実感なのであります。

ダイエット効果は腹で測るという、断酒者のマイルール。

酒やめて1422日。酒をやめると異常なほどの甘味要求が出てくるとはよく聞く話であり、ほとんど例外はないようですが、私もまったくもってそうです。通常、これは半年~1年ほど収まるところ、私の場合、断酒1400日超えても収まらず、今でも甘いものは食べ続けております。

人間の価値観なんてパッと変わる。「飲酒」についてももうすぐかもしれませんよーっ!?

酒やめて1420日。人類の歴史には人々の価値観がパッと変わる瞬間があって、日本史の場合「生類憐みの令」が一つの例として有名です。従来は、天下の悪法と言われていた生類憐みの令ですが、ただ、これをきっかけに戦国の遺風が残る、辻斬りなどが当たり前のような世の中から、虫いっぴき殺しても罪が問われる平和な世の中になったという再評価もあるようです(井沢元彦氏の著作による)。

日本人特有の不安遺伝子とアルコールの関係を、元アル中→断酒者として考察してみるに。

酒やめて1418日。いつぞや脳科学者の中野信子さんが、日本人には特有の不安遺伝子があるということをテレビで言われてました。なぜそうなったかといえば、日本は災害が多い国なので、不安を持っている人、前途に悲観的な人の方が生存確率が高かったという説明がなされました。なるほど~と、納得してしまいましたねー。

断酒した場合、健康管理上で唯一気をつけること。老爺心ながら(笑)。

酒やめて1416日。もちろん酒やめてからいいことばかりです。劇的に変わったわけではありませんが、ゲッティング・ベターですね。幸せ認知能力のようなものが向上したということもあります。また、そうだと自分に言い聞かせることの大切さも噛み締めています。その一環としてこのブログも書いているわけで(苦笑)。

アル中→断酒者だけが獲得しえる形質――スーパーパワーとは何か?

一昨日、弛緩するときに酒が必要なのだという話をさせていただきました。たいていの人は弛緩――リラックスと言い換えてもいいかもしれませんが、そのために酒を飲みます。そしてこれは、まあ許容範囲です。やばいのは、そうじゃなくて、世の中に立ち向かう勇気を得るために酒を飲むことですね

人生における弛緩と緊張の量は同じ。緊張を解くために酒が必要なら、緊張の量を減らせば良いのだという話。

酒やめて1412日。ちょっと前に、飲みたくなるときというテーマで書かせていただきました。その繰り返しとなり、またよく知られていることですが、酒が飲みたくなる要因としてHALT――Hungry=空腹、Anger=怒り、Lonely=寂しさ、Tired=疲労というものがあります。ここでは、そのうちの「T」について考えてみたいと思います。

「ホワイトニング」はアル中と対極の位置にある!? だから断酒継続を促してくれるのだという謎理論。

酒やめて1410日。唐突ですが、BMWの4シリーズがモデルチェンジして二代目になりました。まあ私は縁がないですけれども。ただしカーマニア(死語)の間では、この車のデザインについて喧々囂々です。ご存じない方はまったくご存じないでしょうし興味ない方はまったく興味ないでしょうけれども、テーマ(?)はその「顔」についてです。

酒飲みたい要求はときどき湧き上がるけど、ただ「このケース」だけは飲まなくて済むようになった! それだけでも断酒してよかった、なのです。

酒やめて1408日。私事で恐縮ですが、そして毎度毎度冒頭にも書いてますが、酒やめて1400日超えました。ただ、もう一生酒なんかいらねーよと達観してるかといえば、まあそう思うときもありますけれども、当然ながら飲みたくなるときもあります。だからこそこのブログを書いて、断酒を維持しているという側面もあるわけで(笑)。