人生の後半は「酒とともに」はなかなか難しいよね、という話。

酒やめて、1556日。

酒飲んでたら、対処できない「四苦八苦」がやってくる!

「笑い上戸」「泣き上戸」などという言葉があるように、人間、酒を飲むと感情の振り幅が大きくなります。そしてこのブログでも度々触れていますが、それは酒を飲んでいる時だけでなく、普段の生活にも顕われます。個人的経験ですが、周りを見回してもそうだとは思います。

つまり、過度の飲酒習慣があると、人間性それ自体がエモーショナルになるということですね。これがいいことなのか悪いことなのかについてはいろいろ議論もあると思いますが(議論するほどのことでもないけど)、ただ人間、エモーショナルだと、降りかかる試練に対して弱くなってしまうのではないかなあ、とは思うのですよ。

これも個人的なことで申し訳ないのですが、私は酒をやめてから、愛犬の死と母の死に遭遇しました。このことについて以前も書かせていただきましたけれども、これらは酒とともにある人生であったら、すなわち人間性がエモーショナルであったなら、到底乗り越えられなかったと思います。そしていつまでも引きずり、ことあるごとに思い出して涙するみたいなことに、おそらくなっていたでしょう。

で、これに類することは誰にでも、とくに人生の後半には起きてきますよね。仏教用語でいうところの「四苦八苦」のうち「老」「病」「死」と「愛別離苦」は、人生の後半にどっと降りかかってくるものです。

クールに対処するのが一番ラク!

そうしたときに、人間性が酒によって過剰にエモーショナルな方向に仕向けられていると、マジ辛いです。ちょっとしたことでも動揺し、悲観し、落ち込み、ましてや肉親やペットの死に際しては、立ち直れなくなるでしょう。

で、しつこいようですが、誰の人生の後半にも起こるこうしたことを克服するには、お釈迦様のように解脱するか、もうクールに淡々と対処するしかないのですよ。エモーショナルでいては、とても抱えきれんというのが正直なところです。

そして酒を飲まないでいると、過度にエモーショナルになることもないので、まあクールでいられます

私の場合でいえば、愛犬との別れは酒やめて半年ばかりのときだったので、克服するのは心療内科通いを必要としましたが、母の死は酒やめて4年ほど経っていたので、自力で克服することができました。

くりかえしますが、それが「人として」良いことなのか悪いことなのか分かりません。ただラクなことは事実です。

そのための一つの方法として、酒をやめるという選択はあるとは思います。もちろん人にもよるのでしょうけれども。

よく、「酒でも飲んでなきゃやっていられない」と言うけれども、真実は「酒飲んでいたらやっていられない」です。人生の後半は、とくに。

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