酒やめたら、ご飯や甘いものとの蜜月を思いっきり楽しめるよ、しばらくの間は。

酒やめて、1504日。

夜はお米を食べないですと!?

先日、仕事仲間の女性と話していたら、夜はご飯(=白米)を食べないと言っていて、はあーとなってしまいました。それでよく我慢できるものだと感心したのです。

でも考えてみたら、私も飲酒時代は夜はご飯を食べてなかったですし、そういう飲酒者は多いでしょう。いわゆる晩酌スタイルというやつです。そのような父親を見て育ったということもあり、大人になってからは、まったくその通りにしておりました。

でも彼女は酒呑みというわけでもなく、自宅では飲むのならビール一缶程度、別に飲んでも飲まなくても良いというスタイルだそうです。にも関わらず、米の飯は食べないようにしているというのです。なるほど~と思いますね。もちろん美容と健康のためにということなのでしょう。

で、驚くべきことに、世の中のある程度齢いった女性(失礼!)の間では、こうした、米レス酒レスであることはまったく普通のことなんだそうです。いや、男性も含めて普通かもしれません。齢をとってくると代謝が落ちるので、ある程度こちらで考えなければいけないということですね。そしてもちろん、甘いものもある程度は我慢しなければなりません

そう。食べるということに関して、人間は一生、我慢していかなければいけない存在なのですよ。それにやがて慣れてしまうということもあるのでしょうけれども。

でも、アル中→断酒者は違います。まずアル中時代は、お酒に関して我慢するということはまったくしませんでした。我慢できないからアル中になっていたわけですからね。威張って言うことじゃないですが。

そして断酒してからというものも、少なくとも私の場合、米のご飯や甘いものをまったく我慢しませんでした。同じ依存(?)でも酒を飲むより一億倍マシということで、これは大いに有効だったと思います。とにかく腹いっぱいで寝る(≒ベッドに入る。眠くならないとき眠らなくても構わない)というのは断酒の一里塚です(参考「断酒のコツは、身体的にはとにかく「寝てしまう」!」)。これは、いくら強調しても強調しすぎることはありません。

断酒当初は、脳が酒の代わりの慰めものを必要としますので、甘いものも絶対に必要だと思います。血糖値もそうですが、脳の回路の問題ではないかと。でも、それに決別しなければいけない時が嫌でもやってきます。

私の場合は、これもいつも書いていますけれども、肝機能が改善されて代謝が良くなったのでしょう、白米三昧甘いもの三昧でも体重が増えるということはありませんでした。ある程度の運動もしましたし、規則正しい生活をしていたことも大きいと思います。

なーんだ、みんな「我慢」してたのね(汗)

しかし、そんな順調な(?)断酒→白米甘味との蜜月に対して高脂血症という難敵が現われて、結局は白米も甘いものも我慢せざるをえなくなりました。もちろん高脂血症は飲酒時代からでしたが、肝臓その他の身体がぼろぼろ状態で、あまり目立たなかったのです。そして、他の悪いところは酒やめてすべて正常になったけれども、これだけがラスボス的に残ったということです。

高脂血症はコロナリスクを高めることでも注目されていますが、やはり動脈硬化→脳梗塞につながるのが怖いです。糖尿病についての記事(参考「酒飲んでいると肝臓がやられるというけど、その裏にもっと恐ろしい「敵」がひそんでいるよねという話」)にも書きましたが、人間、身体の自由が奪われてそれが死ぬまで続くというのは本当に嫌ですし怖いです。もちろん身体に障碍を持つ方はそれを克服しているのですが、この齢になってからそれをやれというのは辛すぎます。

で、冒頭の話に戻りますが、断酒したとしても最終的には、飲食に関して我慢しなければいけない生活にたどり着く。でも、これは普通の人は普通にやってることなんですね。

その点、断酒者は酒をやめるという「大義名分」があるので、一時的には白米三昧甘いもの三昧できます。人生の中でこのようなターム(?)を持てることも、考えようによっては幸せなことなのかもしれません。と、断酒者ご都合理論で言いますけれども。

繰り返しますが、酒をやめるにあたって白米三昧甘いもの三昧、それらがもたらすお腹いっぱいは非常に効果的です。これは間違いありません。ですから「一里塚」としてそれを用いるのはいいと思います。でもある程度成果が出れば、それにも別れを告げなければいけない。

ただ、その「一里塚生活」は、飲酒に匹敵するほど幸せなものなので、それをある種の特権として享受する、それができると考えるのもまた断酒モチベーションになり得るかと。話がややこしくて申し訳ありませんが。

にほんブログ村 酒ブログ 禁酒・断酒へ
にほんブログ村

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする