酒やめて、1108日。
新型肺炎と並び連日連夜のマッキー覚せい剤所持報道ですが、この一件についても、新型肝炎と同じく私たち一般人が気づいてしまったと思われることがあります。
あーやっぱり、アレやりながら曲つくってたのね。
「お友だちのちょっとした手助け」が曲づくりには不可欠!?
なぜこう思うかというと、ミュージシャンとドラッグは切っても切れない関係というのが常識としてあるからです。ビートルズには with a little help from my friends なんて曲もありますしね。これは曲づくりの苦しみを歌ったものとされています。ちょっとした友達の助け=ドラッグさえあれば曲なんて簡単につくれるのになあというわけです。
もちろんそういうふうに直裁に言ってるのではありませんが、そのような解釈がされること自体、ドラッグのリトルヘルプを借りての曲づくりということが、リスナーである一般人も含めて常識になっている証拠でしょう。
マッキーの場合、「曲が降りてくる」的な発言をしていたので、その媒介というかイタコがドラッグだったことが誰の目にも明らかになってしまったという構図です。
ちなみに今回の一件を受けて、テレビ朝日『じゅん散歩』のテーマ曲がマッキーの「一歩一会」からビートルズの here comes sun(のカバー)に差し替えになりましたが、ビートルズもドラッグやってたやろ~とネット上では囁かれています(笑)。
ただドラッグは一般人が入手しようと思ってもなかなか難しいでしょうから、とりあえず措いておきます。問題はやっぱり酒ですねー。つまり酒を飲んでもドラッグ同様、いわゆる創作の神が降りて来るのか来ないのか、ということです。
創作の神を呼んでくれるということは……
以前も書きましたが(参考「壇蜜さんのお相手とアル中の意外な関係とは?」)、アル中三大聖書のうちの一つ『今夜、すべてのバーで』(小説ですが言うまでもなく、中島らも先生の実体験に基づくほぼノンフィクションです)の冒頭には、酒呷ったら、それまでの苦しみが嘘のようにすらすらと原稿が書けたということが、見事な説得力をもって記されています。あまりにもその成功体験が鮮烈すぎて、思わず酒に手を出したくなるほどです。
三大聖書のもう一つ、まんきつさんの『アル中ワンダーランド』にも、酒に溺れたのはやはり創作の苦しみから、といったことが記されていますしね。
酒がドラッグというか覚せい剤と違うのは、覚醒つまりアップ効果だけでなくダウン効果も同時にやってくることです(ドラッグの効果については存じ上げませんが)。ですので創作の友としてお付き合いするのは難しい面はあるにせよ、リトルヘルプになってくれるのは確かのようです。
ということは、ですよ、なんのことはない、その危険さにおいても、酒は禁止薬物と同じということになります。メリットだけあってリスクがないなんてものは、世の中にはありませんから。
そういう視点から酒との付き合いを考えた方が良いかもしれませんね。