酒による脳劣化が許されるのは「貴族」だけですよ。

酒やめて、2420日

酒の脳に対する悪影響は、歳とともに大きくなるから

私事ながら父が老人ホームに入居して1ヵ月が経ちました。飲酒可のところを探し出したのですが、それでも、というか、そうだからというか、いろいろ事件があったりして、やっぱり「老化×飲酒」はきついなあと考える次第でございます。

以前も書かせていただきましたが、飲酒可のホームは非常に珍しくて、つまり、入居者は飲酒しないということを前提にすべての介護システムが組み立てられているように見えます(参考「飲酒習慣があると、老人ホームにも入れないという衝撃の事実!」)。

当然ながら、歳を取れば取るほど酒というものが脳に及ぼす影響が大きくなり、「ご乱心」を引き出すからです。

おそらくそういう例が山ほどあって、日本の介護は、酒を飲ませない前提になったのだと思います。ですから飲酒可のところでも、その許容範囲はナイトキャップとしてほんの少しだけということです。「呑んだくれ」はできません。今、私の周りで吞んだくれている老人予備軍たちは、そのあたりのことわかっているのかなあ……。余計なお世話ながら。

繰り返しますが、年齢を重ねると、脳そのものの劣化と飲酒歴が「×」になるので、普段、穏やかな人でも、思ってもみない言動をするようになります。もちろん飲酒そのものが、認知症を進行させる側面もあります。

だから歳食っても酒を飲み続けるのは、本人にとっても家族にとっても社会全体にとっても、リスクが非常に大きいということですよ(そのリスクを、介護業界は「取らない」わけですね)。

酒害による「キレる老人」の救済手段はないようです

確か「ちきりん」さんのブログに書いてあったことで、(記事数があまりにも多くて)探し出せないのでうろ覚えですが、日本の介護システムは最悪、足腰が立たず自分で下の世話ができなくなってもなんとかしてくれるようになっている、と。しかし暴れる人、そして集団生活できない人に対してはまったくの無力であり、そういう人は切り捨てられる。これが高齢化が進み、それに伴い介護システムを構築してきた日本社会全体の、いわば最適解なのでしょう。

では、切り捨てられた民がどうなるかといえば、最終的には精神病院で死を迎えることになるらしいのですね。でもそれだって今は満床のところばかりだと聞きますし、なかなか難しいでしょう。

そう考えると、歳取ってまで飲酒に伴う脳の変容を許容してもらえるのは、本当に「貴族」だけですよ。お金もあり、家族はじめ周囲の理解もある人です。でもそういう人って今、いったいどのくらいいるのか。そして、そういう「環境」はどんどんシュリンクしていくでしょう。

むろん私などは、酒害によってキレる老人になってしまったら、もうまったく救済されません。父の介護で現在の日本の介護実態を知るにつけ、やっぱり早いうち……ではないけど、老いを迎える前に(老いに片足だけ突っ込んだ段階で)酒やめておいてよかったわーとマジで思うのでありますよ。

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