酒やめて、2430日
「土日は必ずゴルフ」の理由
私の会社員時代の同僚、昔の飲み仲間でもあるのですが、土日は必ず朝からゴルフに行くという人間がいます。
仲間内で誘いあってというわけではなく、一人でゴルフクラブに行き、なんでもそういう人はそこそこいるそうなのでその場でメンバーを形成してコースを回るというパターンらしいのですね。
ではなぜ彼がそのようなことをするかというと、もちろんゴルフが好きというのは前提としてあるのですが、酒を飲まないためです。
つまり平日は会社に行って、少なくとも会社が引けるまでは飲まないでいられるけれども、土日は朝から休みなので、朝から飲んでしまいそうになる。これはヤバいと思い、とにかくゴルフに行って飲まないようにする作戦らしいのです。一人で行くということは当然、帰りも運転するので、朝家を出て帰ってくるまでは飲まないで済むというわけです。
私はゴルフをしないのでそれがどの程度費用がかかるものなのか分かりませんが、かなりのものなのでしょう。だからなかなかの「荒業」ではあります。
彼は特殊な例でしょうし、また彼の場合、別に断酒をしているわけではなく夜は飲んでいるのでどれほどの効果があるかどうか分かりませんが、このエピソード(?)から導き出される断酒er的には都合の良い結論がございます。つまり飲まないためには何をやってもいい、飲まないということはそれだけの価値を持つ、ということです( -`д-´)キリッ
断酒に際して、酒さえ飲まなければアイスクリーム百個食べてもいい、それでどんな健康被害があったとしても飲むよりはマシだという格言のようなものがあります。それと同じですね。
何やっても誰にも文句は言わせねーぞ!
私にしても以前「酒やめて、まる5年。あれだけ好きなお酒をやめたんだから、後は好きなことしてもよかろーもん」といった話を書かせていただき、飲みさえしなければ何をやってもいい開放感たるや、という主張(?)をしました。いや、これは断酒の大きな成果だと感じています。
繰り返しますが、「飲まない」ということはそれだけ大きなことなのですよ。だったらご褒美というと変ですけれども、その代わりに何をやってもいい。それがたとえ何であっても、酒を飲むよりマシだということで(しつこい)、これは一つの真実と言ってもいいのではないでしょうか。
いや、それはいくらなんでもという向きもあるかもしれませんが、実際、カナダが大麻を合法化したのも、もちろん闇マーケットの駆逐が大きな目的ですが、アルコールよりも大麻のほうが弊害が少ないという背景もあります(参照「大麻解禁、何かと比較される「アルコール」という薬物」)。
ゴルフの彼にしたところで、(朝から)酒を飲まないことを「免罪符」にすれば、毎土日にゴルフというぜいたくなことができてしまう。少なくとも彼の中ではそういうふうになっており、それで自分納得させ周囲もある程度納得させることができる。
私にしても週に一度程度はサーフィンに行っており、酒飲んでないんだから誰にも文句を言わせねーぞゴルァみたいな気分はありますよ。別に文句いう人もいないですけれども。
繰り返しますけれども、「酒をやめる」そのただ一点を以てして、他のすべてのことやる権利を得る、それを自分に言い聞かせることができる、というのは断酒モチベーションの一つになりえると考える次第であります。冒頭のゴルフ好きは、その超拡大解釈でしょうけど。
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