酒やめて、1466日。
どこかしら不調を抱えて生きてきた
人間のストレスの原因はいろいろあるでしょうけれども、身体のどこかに故障があってそれが不快であるということも大きいと思います。じいちゃんばあちゃんがよく言ってますよね、腰が痛う痛うてって。あれは相当なストレスだと思いますよ。そして今、加齢とともにそこに向かっている私というところの者がいます。悲しいです。
やっぱりジジイになると、目がかすんだり、トイレが近くなったりして、これが快適な生活を脅かす大きな要因になります。とくに目の場合、いくら老眼鏡を調整してもパソコンの文字とぴたりとピントが合わなかったりして本当に辛いです。完璧に合うメガネを手に入れたにしても、それもだんだん合わなくなってきてしまうのです。あー、いやだいやだ。
今は酒飲んでないので基本的に快適ですから、そのようなちょっとした身体的な不調がことさら際立ってしまう、というか、あーこれさえなければなあと思ってしまうのですね。
逆に言えば、飲酒時代は身体の不調がもう常態化していました。具体的には、常に頭が重かったし、もちろん循環器は問題大ありで、なんか肝臓あたりが痛い、腎臓あたりが痛いと感じていました。肝臓は沈黙の臓器といってこいつが痛くなったらおしまいだといいますが、それについてネットで調べながら飲んでいたのだから完全に変態です。それにしても、そこから、少なくとも検査数値的には完全に復活したのですから、肝臓はやはり健気な臓器ですし、断酒の効力たるや半端ないです(参考「あらためて思う。肝臓とはなんと健気な臓器なことよ」)。
あと、口臭が気になったりもしましたね。もちろん胃腸系の調子も悪く、いつもストッパのコマーシャルの高橋さん状態でした。そうした不調を抱えつつ飲んでいたのですよ。もちろん脳が鬱状態だったというのもあります。
ああ、本当にうらやましい……
で、酒をやめてからですね、このようなことがすべて解消しました。歯に関しても「つまようじが要らない歯」をコンセプト(?)に徹底的にやり直しましたので、今はとても気持ちがいいです。これというのも、酒やめて経済的な余裕ができたから、ということもあると思います。
にも関わらず、ここに来て目の不調や頻尿みたいなことが際立ってきて、それが不快要素になっています。せっかくストレスフリーの身体を手に入れたのに、それも束の間、酒とは関係ないストレスの種が加齢とともに生まれてくるのです。
て、ことはですよ。考えてみたら俺は、人生においてずっーと身体的なストレスを抱えながら生きてきてしまったのではないか。いつも何となくどこか調子が悪いと感じつつ生きてきてしまったのではないか、ということで、これはマジ悔しいです。
では逆に、ずっーと酒も飲まずに健康でストレスフリーの身体を持っている方は、それを意識しない分、幸せを感じることもできないと思ったりします。
そのように論を進めると(?)、唯一の“特権階級”は、ある程度若いうちに酒をやめられた人ですね。酒による身体的な不調を一度は経験し、酒をやめたことでそこから脱出し、なおかつ加齢による身体的不調もまだ訪れない、といった状態です。世の中にそういう人がいるのだと思うと本当にうらやましいし、またこれからそういうふうになれる可能性がある人もうらやましいです。