人間の身体(脳を含む)は「あっちを立てればこっちが立たず」。そして酒を飲めば、全滅ってことですよね。

酒やめて、1490日。

γ-GTP値は800から25に!

このブログでもしつこいほど書いてきましたが(すみません汗)、酒をやめてから4年ちょっと、身体のほとんどの数値は正常になっています。4年と書きましたけれども、これは半年くらいで正常値になりました。私のようなジジイでも、です。若い人なら2ヶ月ほどでオッケーではないでしょうか。

てか、私なんか自慢するわけじゃないですけど、飲酒時代のγ-GTPは800越えでしたもんね。飲酒仲間から「漢」の称号をいただいておりました。それで調子に乗っていた愚か者でした。

でも数日前に血液検査したら、25ですよ25。今に始まったことではなく、しつこいようですが、酒やめて半年ほどでそんな程度になったと記憶しています。

ところが私の場合、悪玉コレステロール値が高いのです。飲酒時代は当然としても、酒をやめても正常値にならない唯一のポイントです。かといって別に太っているわけでもないですし、これもいつも書いていて恐縮ですが、甘いものと白米を過剰に摂取しても週に数回の5キロラン(コロナ以来、できないことも多いです)と一日5分程度の筋トレで体重の増加を抑えています。ただこれは、このような運動効果というよりも、やはり肝機能腎機能が良好で代謝が上手くいっているからでしょう。

そうはいっても、『今夜、すべてのバーで』に出てくる、いけすかない赤河医師の言う通り、一度いかれてしまった肝臓の数値が戻ったからといって、割れた壺を貼り合わせたようなもので、本来の姿にはなっていないと思われます。先ほどの「代謝がいいから太らない」と矛盾するようですが、それが人間の身体というものでしょう。もちろん人それぞれですが。

とまあ、医学的なことを素人がいろいろ書くのも問題がありそうですが、ただ、長年の飲酒の後遺症みたいなものはどこかに残ります。だから早めに引き返したほうが本当にいいと思いますよ。老婆心ながら。

脳が甘いものがほしいと叫ぶんだ!

ともあれ、そんなこんなで悪玉コレステロール値がかなり高いです(220)。つまり高脂血症ということです。そしてこれはコロナに弱い基礎疾患とされています。とりあえず薬をもらったのですが栄養指導もされて、まったく厳しいものでした。「甘いものはやめましょう」「ご飯は一日一膳にしましょう」と。

これは辛いですよ。丸谷才一先生じゃないですけれども、キリスト様だってそんな残酷なことはおっしゃらなかったという感じです。ほんとにそう思いました。この上、俺から甘いものを食う楽しみすらも奪ってしまうのか!(悲)です。

で、その甘いものについて、診察してくれた美人内科医に訴えてみました。甘いものを食べないとどうも脳がうまく働いてくれない感じがするのです、というふうに。そうすると「そうねえ、人間の身体はあっちを立てればこっちが立たずなのよねえ」とおっしゃるのですね。医師としての実感かもしれません。

それはやはり人間の脳が発達しすぎたがゆえなのでしょう。脳がほしがる物質が身体の他の部分に悪さをする。

ですから非常に難しいのですけれども、ただし私からすれば、ターゲットが一つになったという点では、なんだか手応えを感じてはいます。とにかく今は、一つ我慢すればいいのですから。

酒を飲んでいると、当然ながらもうすべてが上手くいかず、あっちも立たないこっちも立たないの全滅状態です。どこから手を着けていいのかさえもわかりません。その点、酒というファクターをカオスな人生から取り除けば、いろいろ問題はあるにせよ、とりあえず何をすればいいかという指針が明確になる点が大きいと感じています。

と、小難しいことを言ってきましたが、私が酒をやめても身体的な問題を抱えているのはひとえに大量飲酒期間が長かったからであり、早めに引き返せばなんてことないと思いますよー。

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