パウンドケーキの危険度でわかる、酒のとんでもない危険度。

酒やめて、2802日

cake

ノンアルビールは「トリガー」にはならない!?

断酒er界隈ではよくノンアルコールビールの是非が話題になります。ノンアルコールビールを飲むことが、再飲酒(≒スリップ)のトリガーになるのかならんのか、という問題です。

私の場合で言えば、これはならないと思います。酒をやめた直後から、飲み会や会食などで周りが飲む時はノンアルコールビールを飲んでいました。そういう会は食の仕組みからしていわゆる酒の肴が中心で、自分だけ「鯖の味噌煮定食とお茶ください!」というわけにはいかないからです。

またそうしたときに限らず、ランやサーフィンの後などはやっぱり喉が「シュワー」を欲しますので普通に飲んでいました。二週間に一度の缶ゴミ出しの日に確認すると、10本とまではいかないけれども7~8本程度は飲んでいたりもします。まあ飲酒時代は45リッターのゴミ袋2~3袋をがらがらいわせながらゴミ集積場まで運び、近所のおばちゃんから「あんたよく飲むねー」と言われていたので、それに比べれば可愛いものですが。

ともあれ、ノンアルが再飲酒のトリガーになるやならんやは心理的な問題もあるし人それぞれでしょうから自己判断でお願いしたいのですが、私の場合はそうです。

酒入りパウンドケーキを口に入れ蘇ってきた感覚

さて、そのようなノンアルコールビールよりも「危険」と思われるのはタイトルにあるパウンドケーキです。こいつはマジでやばいなと思ったりもします。

私にとってパウンドケーキは「母の味」であり、昔からめちゃ好きなので、飲酒時代もよく食べていたのですが、ときどき「洋酒入り」にぶち当たります。確かヤマザキのにもファミマのにも入っていたと思います。

飲酒時代は当然のように気づかなかったのですが、断酒後は、誤って(?)洋酒入りを食べると、まずアタマにがつんときて酔っ払い感覚になる――と言ってしまうと自分の語彙力のなさに唖然とするのですが、なんというか、沼に引きずりこまれるような甘美な思いがしてしまうのですね。で、本能的に食べるのをやめます。ほんとにあの感覚が蘇る点にめちゃヤバさを感じるのですよ。

なので、パウンドケーキについては非常に気をつけてはいたのですけれども、先日、クッキーなどとセットになっているお土産をいただき、はずみでパウンドケーキを口にしてしまったのです。そうすると、やっぱりがつんときて頭の芯がとらえられたような感覚がありました。不思議なことに甘美な感じはなく、そしてこれは何かに似てるいるなあと思ったのです。それはタバコの匂いがニットに染みついたような人が電車で隣に座ったときに感じるアタマの重さ、あるいはホテルで禁煙の部屋を予約したつもりなのに喫煙になっていて(自分がよく確認してなかった。楽天トラベルなどでは「喫煙」だけ安くなっているケースがあり、値段だけ見て飛びつくとこういうことが起こり勝ち)、ドアを開けて中に入って部屋に染みついた臭いをかいだ時に感じるアタマの重さであり、甘美さがない分、心地悪さだけがあったのです。

タバコをやめた場合、こうした経験をした方は多いと思いますが、酒をやめた場合だと、外部環境で不快なアタマの重さを感じることってあまりありませんよね。それだけに、パウンドケーキによる「一撃」は強烈であり、それがかなり長い時間続いたことも驚きでした。そして同時に酒の毒みたいなものを思い知らされたのであります。

こんなもんをがんがん身体に入れて、そして耐性ができてさらに入れていたのですから、そりゃ脳があぽーんにもなりますわ(参照「1日缶ビール半分のアルコールでも脳は萎縮することが判明、飲めば飲むほど指数関数的に悪化」)、とあらためて。

カテゴリ別インデックスページはこちらです。

にほんブログ村 酒ブログ 禁酒・断酒へ
にほんブログ村

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする