「飲酒習慣→汚部屋」が象徴する、酒の本当の恐ろしさとは。

酒やめて、1854日。

飲酒は人を「片付けられネーゼ」状態に追い込む

ちょっと前に、断酒友から、我々の共通の先輩がコロナ引きこもりで酒量が増え、家が汚部屋化しているらしいという話を聞きました。これもねー、よ~くわかるんですよ。酒飲むとそもそも部屋を片付けようという気力が湧いてきません。飲んでしまうとむろん「だらあ~」となるわけですが(とくに一人飲みだと)、それは飲酒時だけではありません。素面のときを含む、生活全体人生全般が無気力になります。経験上まったくもってそうです。

こうしたことはむろん酒の「害」なのでしょうが、しかし本当の恐ろしさはその先にあって、そこのところを私はアル中→断酒者として、強く訴えたいのであります。

このブログでも度々書いているように、酒にはよく言えば精神を穏やかにする、悪く言えば怠惰にするダウン機能と、精神を覚醒させるアップ機能があります。前者がビール街的飲み方であり、後者がジン横丁的飲み方であると、一応、言うことができます(参考「飲酒形態の二極化が意味するところは何か」)。

でもって、ですね、酒のダウン機能は、冒頭にも書いた通り、飲んでないとき、生活全体人生全般に及びます。気力を根こそぎ奪っていきます。

そのように生活全体が無気力化していくと、片付けのような細かなタスクをこなすのが当然、面倒になる。でもやらなきゃいけないときはあるわけですよ。そうした際には、そうだ、気付けのために酒飲もう、となったりします。経験則的に。そして酒量が増えます。

つまり酒さんは、気力が湧かんじゃろう、じゃあわいを飲んで気力を出したらと呼びかけてくるんですよ。自分が気力を奪っていたくせに! このマッチポンプが本当に怖いのですわ。

飲酒習慣がもたらす、暗黒のチャートとは

飲酒習慣があり、生活全体が無気力になると、そこに付け込んで、さらに飲まそうとするのですね。なにをするにも酒の助けが必要に仕向ける。ほんとにねー、酒というのは、意思をもっているかのように、自らを飲ませるために人間の生活や性格を造りかえるものだと思いますよ。

こうしたことは酒の恐ろしさとしていくら強調しても強調しすぎることはないと確信しますので、しつこいようですが、チャート化(?)してみます。

①酒を飲むと、一般的には精神が弛緩する→②一方で、覚醒した気分になるときもある→③しかし覚醒は長く続かず、やはりその後、「だらあ~」となる→④飲酒習慣があるとその「だらあ~」が生活全体人生全般を覆うようになる→⑤その状況をなんとかせんといかんと思い、②を思い出す→⑥①に戻る

このような悪循環をつくり出すんですよ、酒さんというところのものは。で、この周期はどんどん短くなるんですね。その象徴が、冒頭に挙げた「片付けられネーゼ」だったりします。

したがって片付けられネーゼの兆候を少しでも感じたらヤバいのかもしれませんし、わしは酒飲んどるけど、部屋はピカピカやでえ( -`д-´)キリッという人は「まだ」大丈夫なのかもしれません。

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