「大量飲酒が脳を萎縮させる」は、医学的問題だけじゃない!

酒やめて、1013日。

脳が萎縮する

geralt / Pixabay

酒を大量に飲むと肝臓の組織が破壊されます。そこで肝臓が苦し紛れに酵素を放出し、これはガンマGTPという数値として現われることがよく知られています。私が酒をやめた当時、それは800程度でした。まあ結構大変なものです。学生時代のゼミの同期は「漢ぢゃな」と言ってくれましたが、そいつは馬鹿です。それで少し救われた私はもっと馬鹿でした。

肝臓が先に逝くか、脳が先に壊れるか

ともあれ、過度の飲酒がガンマGTPの数値を引き上げるのは世の常識と言ってもいいのですが、いくら飲んでも大丈夫、これがまったく上がらないという人がいます。いわゆるスーパー肝臓の持ち主ですね。

こういう人は、実は怖いのです。というのも、肝臓が大丈夫で、いくら飲んでも平気でどんどん飲んでいると、その分、脳がやられてしまうのですね。肝臓が先に逝くか、脳に来るか、競争というところですね。嫌な二者択一です。

さて、問題は大量飲酒で脳が萎縮するという事実が、適正飲酒者を含む一般人の間にも広く膾炙している(してしまっている?)ことです。大量飲酒者は、「酒の飲み過ぎで脳が萎縮している(=だから仕事ができない)」と認識されてしまうんです。

こうしたブログの誤字脱字でも、通常ブログなら「毎日更新だし」「よくあること」と好意的な解釈もしてもらえるのでしょうが、アル中が書いているのがわかると「あーやっぱりね」となるかもしれない。まったく怖いことです。

通常、他人に「脳が萎縮している」と指摘するのは完全にヘイトですよ。ところが恐ろしいことに、これは事実であり、大量飲酒者に問題があると、今現在、世間はみなしているわけです。だから大量飲酒者は丸腰で厳しい世間様に立ち向かわなければならない。

過飲酒は、敵にワンポイント与えてしまう

アルコール依存症が本人の意思ではなく病気だということは徐々に浸透してきましたが、それでも「脳が萎縮している」は、おおっぴらに指摘されてしまいます。対立や競合において、戦略的に使われてしまう危険性があります。敵(?)にワンポイント与えてしまうんですね。

ライバル「最近の彼は判断ミスが目立ちますな。酒の飲みすぎでは?」

上司「そういやそうだな。今度の人事でシベリア支局にでも行ってもらうか」

ライバル「そうすりゃ好きなウオトカも飲み放題ですながはははははは!」

みたいな、漫画っぽいことって、実際にもありそうじゃないですか。

いや、大人なんだから、おおっぴらに指摘する人間なんてそうそういないだろうと思われるかもしれませんが、実際にいるんですよ、これが。

私の先輩で、自称・適正飲酒者、まあ周りから見てもそうだなと思う人がいます。別に悪い人ではないのですが、私もよく「アル中」「脳が萎縮しているんじゃないか」と言われていました。この人の問題点は、あまりよく知らない人に対してもそういうことを言ってしまうことです。一度、それはやめたほうがいいとお諫めしたのですが、「俺は俺の好きなように言う」と聞く耳を持たないのです。私からすれば、「そうした頑固な態度をとるあなたのほうが脳が萎縮しているよ」なのですが(笑)。

ともあれ、こうした人もいます。たまたまその人は「敵」ではないので、ことなきをえていますが、ただ繰り返しますが、過度な飲酒は、対立相手にワンポイント与えてしまうのは事実でしょう。飲まない方がよい理由はこんなところにもあったりします。

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