パンドラの箱を開けて最後に残ったのが酒だったという笑えない話。

酒やめて、2434日

人生で酒さんと上手くつきあえる時期は短いんですよ

ちょっと前に「酒飲む以外のことは何やってもいい」を書かせていただきました。これは裏を返せば、酒を飲んでいると他に何もできないということでもあります。以前、「酒を飲む自由と、それ以外のすべての自由と」といった話も書かせていただいております。人生は、酒を飲むか、やりたいことをやるかの二者択一なわけですよね。究極的に言えば。

いやいやそんなことはないよ俺は酒も飲んでいるし他のことも楽しくやっているというふうに主張する人もいるでしょう。

そういう人に何を申し上げるつもりもないのですが、ただねー、それでマウントを取ってくる輩もいるんだ、これが。そういう輩は、もうすでに危険水域に片足突っ込んでいると言っていい。言いませんけど。

さて、かくいう私にも、酒も飲んでいるし他のことも楽しくやっている( -`д-´)キリッといった時期があったと思います。ただそれはものすごく短かったですね。自慢することじゃないですが。

だんだんと趣味イコール酒になり、いやいやいや酒しか楽しみがないんですよハハハになります。ただし今考えればそれもまた「入り口」に過ぎなかったのかもしれません。アル中に片足突っ込むと、そのような生活を隠すようになりますから。

酒さんはすべてを奪っていくよね

とはいえ私とて社会人ですから、一応、仕事はまがりなりにもしていました。だから、人生=仕事(本業)+酒でした。でまあ、この二つが生きがいのようになっていました。

そしてそれに何の疑い抱いていなかったのだから今考えると不思議です。

なぜ不思議に思うかというと、今は飲酒と本業以外にもいろんなことができるからです。いつも書いていて恐縮ですが、酒やめると時間がわさわさ湧いてきますので。

以下もいつも書いていて申し訳ありませんが、以前の日本の社会状況であれば、本業+酒でも人生が成立していた。でも今はそれでは十分な収入も得られないし、老後にも備えられない。

というふうに論を進める(?)と、やっぱり酒は人生からすべてを奪っていくということにあいなります。それには若い人なら「可能性」も含まれます。

よく言われる喩えだと、パンドラの箱ってやつでしょうか。パンドラの箱を開けるといろんなものが飛び去っていく、最後に残ったのが希望だったという、いいんだか悪いんだかよく分からん話ですが、人生をパンドラの箱とするならば、飲酒生活を続けると最後に残ったのが酒、という笑えない話になります。

そしてそれは酒さんの戦略です。わし(=酒)があるじゃないか酒さえあればいいんやでと誘いかけてきて、こちらはそうだそうだとうなずいてしまう、俺には酒があるじゃないかと納得してしまう。私はまさにそれでした。

そしてそんな状態が実は一番ヤバいのだと、酒やめると気づくのであります。

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