とにかく日本は酒が安すぎるんだよ、という件。

酒やめて、1012日。

ストゼロが安い

タイトルそのままですが、とにかく日本は酒が安すぎます。アル中になるための陥穽がいたるところにぽっかりと開いていると言ってもいいのです。

80年代までは、酒は高かった

ストロングゼロが安い安いと言いますが、うちの近所のスーパーは激安で130円程度(ロング缶)、通常は150円くらい。でも実はもっと安い酒があるのです。イオン系のスーパーに行くと、アルコール分9%のPB缶チューハイ(ロング缶)が100円切って売っています。

さすがにこれは魅惑的過ぎます。そしてその横には、これまたPBの25パーセント甲類焼酎4リッターペットボトルが1500円ほどで売ってたりする。で、昔の私なら、この激安甲類焼酎を激安ストロング缶チューハイで割って飲んでいたことでしょう。計算すると、割り方にもよりますが、13.5パーセントの激強チューハイ中ジョッキ一杯が約90円で飲めるんです! そしてこいつを三杯も飲めば酩酊(=天国)にかなり近づけます。いいですねー。

さて、こうした「酒=激安」の傾向は、発泡酒が出回り始めた90年代半ばから始まったと思われます。

考えてみたら80年代は酒がかなり高かったんです。たとえば定食屋に行ってビールを頼むと600円くらいしました。買っても、ビールなら大瓶が一番割安だったと記憶していますが、それでも350円くらいでした。今と変わらないですね。学生がバイトでめいっぱい稼いでも月7万円くらいの時代でしたから、割高感は半端なかったです。

缶ゴミを出すのが恥ずかしい!?

そうした時代を経験している私にとって、発泡酒の出現は超衝撃的でした。

それに先立って酒類販売規制も緩やかになっていたので、一般スーパーなどで350ミリ缶6本パックが700円程度の値段で並び始めました。「酒屋でビール大瓶一本定価350円」とは大違いですよ。予算的には社会人なら1日1パック飲めちゃいますもんねー。考えてみればそこからですね。私の大量飲酒が始まったのは。

その頃、私は一軒家に住んでいたのですが、庭先にプレハブの簡易倉庫がありました。普段使わないものを置いておくところです。ところがそこが、2週間に一度の缶ゴミ回収の間に、ビールの空き缶でいっぱいになるわけです。上から下まで。で、これをゴミに出すのは、さすがに恥ずかしかった。明け方にこっそりやっていると、斜め向かいの家のおばちゃんが出てきて「あんた、よく飲むねえ」と揶揄してくるわけです(笑)。

このことを飲み友に話すと、「ビール(発泡酒)だったらまだいいよ。俺なんか大五郎の4リッターペットボトルだからなあ。あれを何本もゴミ出しするのはかなり恥ずかしい」と言っていました。ふたりでそれを笑い話にしたのですが、笑いながらも徐々に破滅が近づいているのを感じていたのでした。

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