酒やめて、１４９２日。
人間の脳はやっぱり扱いづらい！
このブログでもさんざん書いてきましたし、断酒した方も一様におっしゃっていますが、酒をやめると甘い物に対する欲求が非常に高まります。いわゆる富井副部長状態ですね。私の場合はとくに低血糖に対する本能的な恐怖がある（参考「高血糖はじわじわと身体を蝕むが、低血糖は死をごく身近に感じさせてくれるよという話」）ので、酒をやめて４年以上経つというのに、未だに甘味＆白米要求が収まることはありません。白米に関しては、普段は麦飯にしてはいるのですが……。
富井副部長@美味しんぼが甘いものを貪り食うの図。
で、そうしたこともおそらく原因の一つでしょう、悪玉コレステロール値が非常に高くなっている、酒をやめて唯一正常値にならないポイントであるという話を、一昨日書かせていただきました。ただその点についてちょっと書ききれてない部分もあったと思いますので、誰に頼まれたわけでもないですが深掘りさせていただきます。つまり、酒やめて甘いものに依存するようになるのはどうなのよ、というテーマ（？）です。個人的な体験に基づくものではありますが、あるいは参考になることもあるかと思うので。
一昨日も書きましたが、美人内科医が言うように「（脳を含む）人間の身体はあっちを立てればこっちが立たず」なのです。これは、アル中→断酒者に限ったことではないですよね。脳は糖質を必要とします。しかし身体には必ずしも糖質はよくありません。医療関係者言うところの「脳の栄養は身体の毒」というわけです。そう考えると人間の脳というものはまったく面倒くさいです。
アル中→断酒者の場合、脳汁を出してくれる代替物質を求めますのでなおさらだと思います。もちろん、酒以外にも脳汁を出してくれる行為がたくさんあることがわかったのは断酒の大きな成果ではありますけれども、やはり一番手軽なのは甘いもの摂取なわけですよ。血糖値もすぐ上がりますし。
ともあれ、仕事で煮詰まっている時など、脳が甘いもんくれーと言ってくるのがわかるのです。これは酒に対する要求とすごく似てます。
でも実は、肝臓の機能が正常であれば、ブドウ糖は体内で生成できるのです（だそうです）。ですから、脳が「くれえええ」と言ったときに摂取する必要があるかといえば、そういうことでもないそうです。と、まあ、素人が医学的なことを書くのも弊害がありそうですが、アル中→断酒者の経験談として読んでいただければ、と思います。
ともあれ甘味要求も酒を求めることと同じく、ある意味脳の錯覚なのですね。やっぱり人間の脳というものは扱いづらいものですよ。繰り返し恐縮ですけれども。
依存体質の人間は「次」の依存先を見つければいいのだ！
で、言いたいのは……というよりも、本当の経験則は、ですね、酒に依存していた人間というところの者は、他のものにもすぐ依存できるようになる！ ということであります。これは断酒した楽観脳で考えると、非常に大きなメリットなのではないでしょうか。
たとえば彼氏と別れてもすぐに次の彼氏を見つけられて楽しくできる女性、あるいはすぐに次の憑依先を見つけられる霊みたいなものですかね。たとえは上手くないですけれども。
なんにせよ、酒におぼれていた人間は、わりに酒という存在をすぐ忘れられるんですよ。依存体質だけに、新しい恋人=甘味や、あるいはスポーツなどに夢中になってしまえば、昔の彼・彼女のことなんかぱっと忘れます。信じられないことですが、今はそのように実感しているから仕方ないです( -`д-´)ｷﾘｯ
私の場合、たとえば甘いものが新しい恋人化したので、それが断酒にとても役に立ったということです。そう考えると酒を飲むよりもアイスクリーム１００個食べた方がマシという断酒会などでの理論はまったくもって正しいです。
どうしても酒がやめられないのなら、酒をセーブするよりもほんとにアイスクリーム１００個じゃないですけど、とにかく何も気にせずに甘いものをガンガン食べる生活に入ったほうがラクというのが私の理論です。この辺は人に拠るでしょうけれども、一片の真実があるとは思っております。もし断酒の入り口で悩まれている方がいるのなら、いっぺんやってみと言うしかないです。
繰り返しますが、酒に対する依存度が高ければ高いほど、つまり依存体質であればあるほど、次を見つければぱっと忘れられ、アル中から脱出する力になります。惚れっぽい人は、「次」にもすぐぞっこんになるので、「前」はすぐ忘れられる、といった感じでしょうか
もちろんいいことばかりじゃなくて、私の場合、そういうことの弊害で高悪玉コレステロールに悩んでいるわけですけれども、そして今、甘味断ちをしているわけですが、酒断ち当時に比べれば一億倍ラクです。ですから甘味依存を一里塚にして、とりあえず酒依存から脱するという方法は一つありかなあとは思います。
