酒やめて、2506日
「増税メガネ」の「メガネ」はアダ名としてNG!?
アル中→断酒大先輩の小田嶋隆さんの言論上のライバルであった(と私は勝手に思っている)中川淳一郎さんが、ちょっと前の『週刊新潮』で「増税メガネ」のことを取り上げていました。増税メガネというアダ名はいかがなものかという議論があるけれども、ではそのような身体的特徴に対するディスりはどこまで許されるのかというテーマです。
そして中川さんは、以下のように続けます。
現在でも男性に対しては「チビ」「デブ」「ハゲ」は差別になるのかならないのかギリギリの境界線にあるように思えます。
私事ながら先日、小学校の同窓会で話題になったのですが、我々の世代のアダ名は「〇〇ブ~」はじめ、もっと酷いものもありました(女子に対しても)。今だったら完全にNGです。でも別に教師に注意されることもなく、同窓会でも普通に呼び合ったりしています。
昔はそのようだったことからもわかるように、社会のコンプライアンスの高まりとともに、ディスりNGワードは拡大していっています。この点については憚りながら本ブログでも取り上げたこともあります(参考「アルコール依存症だけ不当に「差別」されるんなら、もう酒やめて見返すしかないでしょ!」)。そして当然の帰結としてじゃあ「アル中」はどうなのよ、ということになりますよね(そうなのか?)。
病気のなかで「アル中」だけが例外になってしまう
これもいつも書いていて恐縮ですが、アル中は病気ではありますが揶揄されやすいものです。私などもよく「お前はアル中だ脳が委縮している」と言われていましたからねー。
病気ディスりは感染症のことを考えれば明らかにNGなのに、「アル中」だけがなぜか例外とされてしまいます。
この理由を誰にも頼まれてませんが考察してみると、一般通念として「意志が弱い」「だらしない」というイメージがあるからでしょうが、これとは別の被害者視点もあります。
アル中は否認の病気であるといいます。そしてこれは、アル中予備軍の人においてとくに適用されます。その予備軍からすれば、自分はまだアル中ではない、自分はあいつとは違うという思いが、明らかにアル中であるところの私のような存在に対する「お前はアル中だ!」になるのですよ(参考「「あいつほどじゃないから大丈夫( ー`дー´)キリッ」←これ」)。
いやしかし、いい年した大人にそのようなことを言わせてしまう酒さんの人格魔改造の力たるや恐ろしいものがありますね。
で、その最たる証拠(?)が中川さんのコラムであると勝手に解釈させていただいております。中川さんは、アダ名NGワードについて分析しつつ「アル中」については一切触れていないのです。アル中予備軍を自認し「飲んだくれ」をある意味金看板にしている中川さんなのに!
『週刊新潮』のライバルである『週刊文春』の林真理子さんのコラムが、日大アメフト部大麻汚染問題に触れてないのと似たようなものでしょうか。
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