酒やめて、2092日。
BtoBの仕事のつながりで希薄になっている要素とは
ちょっと前に、クラウドソーシングについて若干触れました(参考「人生で一番貴重で、そしてお金を生んでくれるものは「経験」。その経験を一番阻害するのはやっぱり……、ですよね」)。そして私もつい最近、初めて利用しました。
発注側ですがやっぱり便利ですよ。コストも安いですし、案外気楽に、そして簡単にできるものなのだなあと思ったりしています。
クラウドソーシングの利用は、これまで心理的にハードルが高かったのですが、それは私がジジイだからでしょう。しかし案ずるよりも産むが易し、でした。
発注も、そして受注もそうですが、いわゆるBtoBの仕事の場合、人脈をたどって、というのがこれまでは一般的でした。紹介だとかそういうことですよね。逆に言えばそれしか仕事でつながる手立てがなかったのです。
その状況を変えたのがクラウドソーシングですよね。むろん受注の場合、仕事によっては非常に単価が安くなったりしていろいろ問題はありますが、ただし間口が広くなったのは事実でしょう。
このような状況になるまで、長きにわたって仕事をもたらしてくれた主たる要素である人脈はといえば、そのつながりは、もちろん自分の努力もあるのでしょうけれども運もありました。
そうなのですよ、人脈に代表される運という要素が今、ネット社会を背景に、人生からどんどん排除されている。いや、もちろん、いわゆる親ガチャ議論もあって、それはそうだと思いますが、ただ、ことBtoBの仕事のつながりでは「運」が希薄になっている。
酒を飲みながらの人脈づくりはもうアウトオブデイトですね
BtoCの場合、以前からネットを使っての商売が一般的でした。そしてこのBtoCとBtoBの中間にあるのが、たとえば美容室などだと思うのですけれども、この業界も、ネット戦略によって顧客を獲得することが可能になっているようにも見え、このあたりにも「運」が排除されているのかなあ、と門外漢ながら考えてしまいます。
ともあれ、繰り返しますが、仕事上で人脈に代表される運というかガチャの部分がどんどん排除されてきている。じゃあ代わりに何が重要かというと、やっぱり自助努力というかセルフブランディングというか、そういう自分でできることですよね。
そして自分でできることを、本来の業務以外の時間を使って行う時代、行わなければならない時代においては、酒というのは明らかに邪魔です。いつも書いていて恐縮ですが、なにしろ酒の時間強奪能力たるや半端ないですから(参考「酒飲まないで湧いてくる時間とエネルギーを、将来に対する原資と規定すればいいのだ!」)。
さらに言えば、ここで取り上げた「人脈」というものは実に象徴的であり、その人脈づくりにおいて酒を飲むことのプレゼンスが大きかったわけですよ、これまでは。しかしそのプレゼンスはどんどん小さくなっていて、自分自身で酒を飲まずに行う努力の重要性が相対的に大きくなっている。
このような意味でも、酒というものを一つのものさしにした時代の一大転換点を迎えているのではないか、と考える次第でございます。
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