「文」に騙されず、酒飲んでない清明な頭で「理」を知る。それが本当の文理選択!?

酒やめて、1074日。

韜晦

唐突ですが皆様、「文る」と書いて何と読むかご存じでしょうか。これは「かざる(≒飾る)」と読むんだそうです。ちなみに検索すると、

小人の過つや、必ず文る

といった漢詩が出てきます。「つまらない人物は過ちを改めず、とりつくろって、よいように見せかける」という意味だとか。うーん自戒自戒……。

このことは、「文」というものの本質をよく表わしていると思います。「文」は飾る、つまりごまかすための道具なのですね。極端な話。

文による「STAP細胞はあります」が溢れかえっている!

以前、中国の宦官について書かせていただきました。宦官がなぜ中国の歴史を動かす力を持ったか。宮脇俊三さんのユニークな考察もあります(参考「断酒とは「乙女座のシャカ」が目を瞑っている状態なのだ(蟹座、牡牛座の人も可)」)。そうした宦官が武器として使ったのが「文」です。これで皇帝や人民を騙していったのですね。

さて高校時代、たぶん高2のはじめだったと記憶してますが、文理選択というものがありました。文系に進むか理系に進むか、です。文系を選ぶ人間は「数Ⅲなんてマジ無理〜」が大方の理由で、もちろん私もそうでした(てか、そもそも5教科やるのが無理だと思ってた)。一方理系に進む人間は、やっぱり医者になりたいとか数学の先生になりたいとか、ちゃんと目的を持っていました。で、めでたく医者になったやつは、同窓会の二次会で参加者全員にゴチしてくれたりします。ありがたや理系(笑)。

この「理」というのは「ことわり」ですよね。万物の真理です。真理なのですから飾ることなんてできないんです。

余談ながら小保方さんの「嘘」がばれてしまったのも、こうした「理」の世界の特性があったからだと思います。「文」の世界だったら「STAP細胞はあります」をやるのは簡単……、というよりも、世間には実際そうしたことがまかり通ってます。

とくに今は、文による「STAP細胞はあります」が溢れかえっていますよね。以前、ドラゴン桜の桜木先生のこうしたコメントを紹介したことがありました。

携帯電話、給与システム、年金、税金、保険、みんな頭のいいやつがわざとわかりにくくして、ロクに調べもしないやつから多く取ろうという仕組みにしている。つまり、お前らみたいに頭を使わずに面倒くさがっていると、一生、だまされて高い金、払わされるんだ。

このわかりにくくする手段として「文」が使われているのです。また大手新聞などは、自らの主張を正当化するために文の術を使っております。

酒で曇っていない頭の重要性はますます高く

こうした「文」に騙されないことが、生き方としては非常に重要でしょう。お金を騙し取られないという点でもそうなのですが、社会全体の欺瞞を知ることが人生設計の要になる時代です。世の中の仕組みを文に騙されることなく理(ことわり)として理解し、それをもとに自分の行動指針を決める。若い人はとくにそうすべきだと思います。

でもねー、酒飲んでるとそういう生き方ってそもそもできないんですよ。ほんとに流されるままになってしまう。流されるままというのは搾取されるままということなんですよねー。

繰り返しますが、酒で曇っていない頭で世の中の「文る」を一つ一つ見抜き、さらに世の中の「理」を知り、それをもとに行動することの重要性は、2020年現在、ますます大きくなってるのではないでしょうか。私のようなおっさんでさえ、それを本能的に感じているのだから、若い人ならなおさらだと思います。

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