誰もが「超人的オタク」になることがサバイバル要件になっている時代、やっぱり酒は不要です。

酒やめて、2094日。

ホイチョイプロダクションズ『東京いい店やれる店』より

電通は各分野の日本一のオタクを集めている!?

ちょっと前に「人生で一番貴重で、そしてお金を生んでくれるものは「経験」。その経験を一番阻害するのはやっぱり……、ですよね」といったことを書かせていただきました。経験は、それがスペシャルなものであればあるほど、生きていくための資本になるということですよね。組織にも国にもディペンドできない時代においては、経験を糧に自立していくことの重要性がますます高まっているのは明白ですし、それを阻害するのが酒……なのですが、一応、それを結論として、この点についてもうちょっと深堀りしてみたいと思います。

で、ここで私事を申し上げれば、大昔、私の就活に際して、父が言っていたことを思い出します。

父は民放勤務だったので、私を電通に何とか押し込みたいと考えているようでした。電通は今でこそイメージ低下が著しいようですけれども、その頃は単に一流企業ということだけでなく、父にとっては仕事上で付き合いのある電通マンが非常に魅力的だったのでしょう、そうした「人」でできた組織と認識していたと思われます。

とはいえ私自身は、高偏差値大学の学生でもなければ、成績が良いわけでもない、おまけに留年もしているし、大学時代何をやっていたかというとバイトとサーフィンだけといったような体たらくだったので、電通に入れる要素はまったくなかったのです。

ただ、電通だけは他の一流企業と違う、と父は言っていました。あらゆる分野の日本一のオタクを集めている、だからそれになればいいのだ、ということです。その一点を持ってして入社試験に合格できる可能性のある会社だと。

そのときはピンとこなかったのですが、後年、ホイチョイプロダクションズの著作で「ものごとの革新的進歩の陰には、超人的オタクの努力が存在する」として、伝説の大リーガー、テッド・ウィリアムスの例を紹介していたので、ああこういうことなんやな、と納得した次第です。それは、以下のようなものです(上下の画は、ホイチョイプロダクションズ『東京いい店やれる店』より)。

そして11× 7あるストライクゾーンごとの自分の生涯打率を算出し、それを本に著したというのです。でもって電通という組織は、そういった類のことができる人間を欲していたのですね。父の解釈によれば。

いや、そのようなことは超人テッド・ウィリアムスだから……という向きもあるかもしれませんが、今はもっと身近(?)にもいますよね。たとえば、YouTubeの乗り鉄分野における超人的オタク「スーツ」さんのことを考えてみればわかりやすいと思います。

誰もが「超人的オタク」になれる環境があるのだ!

現在では、そのような「超人的オタク」的な性向と努力が、あらゆる人に要求されていると言っていいのではないでしょうか。私の就活時代は、たとえば電通という、将来ずーっとディベンドできそうな一流企業に就職するためであったのかもしれませんが、今は組織にも国にもディベンドできないので、すべての人にとってのサバイバル要件であるということを言いたいのであります。

先のスーツさんのやっているようなことが、誰にでも求められている。一分野を極めるために超人的な努力をして、それを以ってして自分の人生を支えていく時代と社会に突入しています。でもってそのために必要なのは時間であり、その時間を食べてしまうのが飲酒という結論に至るわけですよ。

実は、ですね、一分野の超人的オタクになることは、ネットの時代と非常に相性がいいのです。というのは、ネットでものを言うのは「積み重ね」です。テッド・ウィリアムスのようなもともとの「超人」でなくても、凡人でも、積み重ねることそのものが超人的活動になります。

ネットの時代は誰もが時間さえかければ超人的オタク活動ができ、成果を挙げられ、それを人生の糧、武器にすることが可能なわけで、そのための時間の価値が飛躍的に高まっています。だからこそ、時間強奪していく酒を飲んでいる場合じゃないわけで。

カテゴリ別インデックスページはこちらです。

にほんブログ村 酒ブログ 禁酒・断酒へ
にほんブログ村

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする