酒さんがドミネイトするには少々都合の悪い世の中になっているようです。

酒やめて、2222日。

酒によるドミネイトの始まりは囲い込み運動!?

「ドミネイト(dominate)」という言葉があります。今では半分日本語化しているようですが、「支配する」という意味ですよね。私はMLBのニュースで覚えました。「ダルビッシュが試合をドミネイトした」(←かっこええ!)といったふうに使われています。

「支配する」と日本語で言うとあまりにもあからさまなので、英語化した方が意味が薄まって使い勝手が良いのでしょう。ただしDVにおいて「夫が妻をドミネイトする」などと言ってしまうと、ことの本質まで薄まってしまいます。

さて酒さんも、我々人類を支配してきた……というと大げさですが、ドミネイトしてきた気がします。

それは、これまでの世の中が酒さんにとって都合がよかったからです。組織に所属して昼間しゃかりきに働けば夜は酒飲む自由があったわけですし、さらにそこで溜まったストレスを解消するのに酒が必要でした。

もちろん人類の歴史とともに飲酒はあったのでしょうけれども、このような傾向は、18世紀におけるイギリスの「ジン横丁」以来といっていいかもしれません(「ジン横丁」については参考「「ジン横丁」に描かれた18世紀のイギリスに、今の日本があまりにも似てきていてヤバいんじゃないかという件」)。囲い込み運動(第二次)によって農村を追われた農民が都市に流れ込み、そこで労働者として働くようになった。その労働があまりにも過酷だったために、それを癒す安酒を必要としたというわけです。その辺の事情は、つい最近まではあまり変わらなかったとも言えます。社会のシステムが酒を必要とするようになっており、それに調子こいて酒さんが人間をドミネイトしていたのです。

ただしここに来て、自分でなんとかしなきゃいけない、組織で働いていても将来的なことは自分で考えなければならないという、酒さんと相性が悪い世の中になりつつあります。

断酒者の「属性」がめちゃ生きる世の中なのだー!

というふうに論を進める(?)と、酒ドミネイトと相性がいい事項、そうじゃない事項があることが分かり、それを生き方の指針にできるわけですよ。

いわゆるブラック労働は「ジン横丁」と同じで酒さんとものすごーく相性が良いです。カイジの地下労働における「悪魔的だー」はカリカチュアライズされてますけど(漫画だから当たり前だが)、似たような事例はたくさんあるでしょう。

一方、自分の人生を自分でなんとかしようと考え、自分メディアをつくるとか投資するだとか、そういったことは酒によるドミネイトとは、ものすごーく相性が悪いです。ICTベースで何かを行うのは、作業量と清明な頭を必要としますから。

そして、人生において出会う様々なマターを、酒と相性が良さそうなものと酒と相性が悪いものに仕分けし、後者に対して積極的に取り組むことが人生を開いていくポイントになるのではないでしょうか。

とするならば、ですよ。断酒erは断酒を続けるという一点を以て、後者を選びながら生きている。それを完璧に実践しているわけですよ。これってめちゃ大きなアドバンテージですよねー! と都合よく考えている次第ですが何か。

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