酒やめて、1060日。
そもそも電話というのが前時代の遺物なのです。考えてみれば仕事でも、電話でやり取りすることって激減しているじゃないですか。若い人ほどそういう傾向が強いようです。あるいは電話するときでも、何時ぐらいに電話をかけていいかメールやLINEなどで事前に調整する。なかなか良い習慣だと思います。
酒飲みは本当に電話が好きだなあ
電話がメールなどと決定的に違うのは、他者の時間を奪ってしまうことです。もうそれにみんな気づきはじめ電話をしなくなった。仕事でもプライベートでも。それで十分機能するのだということがわかった。電話なんて、かける方は急いで伝えなければいけない用件だと信じきっているけど、受け手にとってはそんなことないんですよ。メールで済むことがほとんどです。
こういう電話を使わない風潮を、マスメディアは直接会話の喪失とか忖度の時代とかコミニケーション障害などと評しますが、な~にを馬鹿なことを。こういう状況をね、「スマート」と言うのです。
さてしかしながらこのような世の風潮に逆らう、あるいはまったく読めてない人がいます。酔っ払いです。
なぜ世の酔っ払いは、ほろ酔い加減でしょうもない電話をかけてくるのでしょうか。「ちょっと訊きたいことがあって」などと言いますが、そんなの嘘のてっぺんです。だってその「訊きたいこと」など、いざ聞いてみると本当にどうでもいいことですから。要するに寂しいのです。
電話は暴力だと認識してほしい!
そらあなたは寂しいかもしれないけど、私は寂しくありません。酔ってない時間を今も有意義に使っていたのですから。そんな時間を中身のない話で邪魔しないでほしいんですよ。こちらからすれば、そういうことをされると断酒した意味も失われます。つまり飲み会に参加してるのと同じになってしまう。しかも飲み会参加は自由意志ですが、電話は勝手にかかってきます。取らなきゃいいんでしょうけどこれもなかなか難しい。だから電話は暴力だと思います。
よく酔っ払ってのネット通販ポチりは危険だと言われます。私もさんざんやりましたねー。非常に後悔しております。でもね、少なくとも他人の時間を奪わないわけですよ。自分が痛い目に遭うだけです。ですからこういうことはやりたければやんなさいよ、ご自由に。
ただ、電話だけはかけてくるなと先ほどから私は申し上げているのです。来年はひとつよろしくお願いします。あなたも酒やめたら、他人からの電話の暴力がよくわかります。
そしてもうひとつ言うのなら、酒やめたら寂しくなくなります。酒飲んでるときは人恋しくもなったりするし、いいようのない不安に襲われたりもする(だからといってそれは、たいした用事もないのに電話してくることを正当化しません)。でもやめたら、そんなことはまったくなくなります。脳が変容するのでしょうか。医学的なことはよくわかりませんが、経験則的には確実にそう言えます。
最後に余談ながら、酒やめて時間があまるので、さっさと年賀状も書きあげて、さっさと出せるようになりました。ただ考えてみれば、年賀状も電話同様「コミュニケーションの暴力」ですよねー。