酒やめて、1095日。
今日で断酒してまるまる3年になります。日にちで言えば冒頭に記した通り1095日。途中、うるう年がなかったので365×3で1095日です。
「酒飲まないで生きていける」が確信に!?
調べてみると、断酒継続3年の成功率は12~17%程度だとか。気になるのは2年の時点では20%なので、その間に3~8%の人が再飲酒していることです。危ない危ない。今後も気を抜かずいかねば。
ただし、もう酒でも飲んじゃおうかという気分には、最近はまったくなりませんね。実はこの3年間、私生活でも本当にいろんなことがあり、それを酒なしで乗り越えてきた……と言うと語弊があります。酒を飲まなかったからこそ乗り越えられたのです。
逆に言えばもしそういう時に酒を飲んでいたら、多分もうそのまま酒の世界に引きずりこまれて出て来れず、死なないまでも社会人としてはおそらく終わっていたでしょう。
私の年齢は、いろんな意味で人生の転機であり、いろんなことが起こります。今まで当たり前だと思っていたことが覆ったりする齢でもあったりします。同年代のすべての人がそうでしょう。だからこそこの時期に酒を止められてよかったとも思っています。
なんて、抽象的な自分語りで申し訳ありません(笑)。
さて、3年間続けられた理由みたいなものを、自分への言い聞かせも含めて、また何か参考になるかもしれないので、以下、記してみたいと思います。
ちなみに私は、断酒の三大柱と言われる 「通院」「抗酒薬」「自助会」とはまったく無縁です。ですから以下は、私なりのメソッドです。逆に言えばこれがあれば三本柱は必要ないかも、ということですね。
断酒を続けられる5つのポイント
①断酒友
やっぱりこれは大きかった。同じ時期に断酒を始めた仲間が、昔から飲み友だちの一人であったことは非常にラッキーだったと思います。それまで彼とは少なくとも月に一回程度は飲んでいたので、そういう関係の人間が一緒に断酒した心強さは半端なかったです。また一蓮托生ですから、私が飲めば彼も飲んでしまうという責任感のようなものも湧きあがってきた、と。それはお互いにあったと思います。まあ格好よく言えば、ですが(笑)。
と、以上は、私の個人的事情で普遍化はできないのですが、ただもちろん今はSNSで断酒友を探すこともできますし、それをオンラインでなくオフラインにするのは、ひとつのポイントかなあとも思います。
また正直いうと、確かに断酒キックオフの段階では断酒友の存在はとても大きかったのですが、現在はそれほどでもありません(笑)。このあたりもお互いさまでしょう。
断酒を始めるには「仲間」がとても重要ですが、続けるのは「自分」です。やっぱり。その自分に関することが以下です。
②満腹+睡眠
以前も書かせていただきましたが(参考「断酒のコツは、身体的にはとにかく「寝てしまう」!」)、やはり身体的にはこれに尽きるのではないでしょうか。とっととお腹いっぱい食べてデザートも食べてその満腹感で寝てしまうのです。これがアルファにしてオメガのような気がしていますし、私的にはもっとも有効でした。もちろんこれをやると太るという最大のネックがありますが、そこは③で解消します。
③ランニング
運動なら何でも良いのでしょうが、ランニングにはまた別の意味がある気がします。
もちろんダイエット効果もあるのですが――というよりも私の場合、体重維持ですね。減らすにはやはり食事改善が不可欠ですが、しかしたとえば白いご飯を食べないと代わりに飲みたくなるかもしれないので、そこまでは今のところやっていません。まずは週三回程度のランニングで、とにかく満腹しても甘いものを食べても、体重は辛うじて維持しているという感じです。甘いものについては、糖尿が心配なところではありますが、ともかく今は断酒優先です。
そうしたことは別にランニングが素晴らしいのは、やはり脳内快楽物質を出してくれて、嫌なことを忘れさせてくれる点です。何か嫌な気持ちが沸き上がったときは、とにかく走ってみるとほんとにそれが汗とともに流れてしまう(歌謡曲ふう)のです(参考「依存する対象をアルコールではなく何にするのか」)。
④危機感
これは私の世代特有のものなのかもしれません。図らずも昨年、「年金のほかに2千万円必要宣言」がありました。ある意味お上が堂々と「死ぬまで働けゴルァ」と言ったわけです。確かに今の年金制度は、受給期間15年程度×出生率2×経済成長率年5%以上であることを前提としていますので(たぶん)、この3条件が大幅に崩れている以上、行き詰まるのは当たり前っちゃ当たり前ですよね。
それはともかく、まあ働かなきゃならないわけですよ。同時に、こういうふうなブログを含め誰でも発信でき、そういうことを通じて、あるいは投資ハードルの低下もそうですが、副業チャンスが広がっている時代でもあります。足りない分は自分で何とかできる社会的なインフラが整っているのです。つまり、やろうと思えばできる。そうしたときに酒は邪魔、酒を飲んでいるとそうしたことができない、やる気も起きないということが断酒継続の一つの柱になっています。
⑤新しい時代への想い
これは④とも関係するのですが、今は、AI化をはじめとしたかつてないほどの変革の時代です。新しい時代で自己実現しようとしている若い人は酒を飲まない、そして酒を飲まない時間を有効に使ってる、そういう事実もあります。おっさん的にもそれを見習いたい、そしておっさん的にも新しい時代に踏み出したい、酒をfar behindに置いて。という思いが確かにあるのです。
以上、断酒3年の区切りの日に、私なりの断酒メソッドというか、思うところを書かせていただきました。そしてこのブログは主に④と⑤をテーマにしています。何かの参考になれば幸いです。