僕たちは朝ごはんなんて食べる必要はなかったんやあああ! ということを、あらためて確認しておきたいと思います。

酒やめて、1676日。

おばあちゃんやお母さんや奥さんは食べさせたがる!?

今年で86歳になるうちの父は、一昨年、連れ合い(私の母)を亡くしてから体重が10キロ減りました。もちろん気落ちもあるのでしょう。しかし検査しても、とくにどこが悪いというわけではないのです。

現在、170センチ60キロなので、まあ理想といえば理想です。つまり、それまでが太り気味だったのですね。

それは、母から「食べさせられてた」ということも大きいのではないかと思ったりするのです。母が、三度三度きちんと食事を用意し、それを文句も言わずに黙々と(?)食べていたわけです。

そもそも世の中のおばあちゃんお母さん奥さんは、やたら食べさせたがります。その用意されたものを残さず食べるのが、まあ関係を良好に保つ秘訣だったりもします。なんて、フェミ方面から怒られそうですね。昔、「私作る人、僕食べる人」というテレビコマーシャルが糾弾されたりもしました。

それはともかく、そうやって仰せのままに食べていた結果太ってしまうという「構図」はあるでしょう。加齢とともに代謝が落ちればなおさらです。

父の場合、母を亡くして一人暮らしになり、自分のペースで食事を用意した結果、そのように痩せた、というよりも適正体重になったと言ってもいいかもしれません。

「16時間断食」が起こすパラダイムチェンジとは?

さて、この「三度三度きちんと」が果たして良いのか悪いのか、人間の身体にとって合理的なものなのかどうか、という疑念(?)が昨今湧き上がっているのはご存じの通りです。「三度三度きちんと」食べることが物理的に不可能な「16時間断食健康法」も大ブレイク(?)していますし。その肝をざっくりいうと、人間はお腹が減ったときこそオートファジーが働き身体組織が活性化し若返る、そして健康になる(その結果としてダイエットにもいい)ということです。

この空腹こそ活性の源といった理論に私が初めて接したのは、南雲吉則先生によるもので、もうかなり前です。今確かめてみたら先生の著作である『「空腹」が人を健康にする』が出版されているのは2012年です。そしてそうした考え方が、青木厚先生提唱の「16時間断食」によってバージョンアップされたといったところでしょうか。

何しろ「16時間」の場合は、それ以外の時間は何を食べてもいいとのことなので、より実践しやすく、その分「空腹こそ」という肝の部分が改めて注目されているといったかたちでは、と思います。

南雲先生が小乗仏教(今は「上座部仏教」と習うそうです。つまりどっちの言葉を使うかで年齢がわかるw)だとするならば、青木先生は大乗仏教と言ってもいいかもしれません。大乗仏教が、たとえば念仏のように実践(≒修行)を簡単にすることで広く人口に膾炙していったように、「16時間以外は何を食べてもいい」という簡単な実践で、「空腹こそ健康や若返りの源」という神髄が広がっているようで、これは案外重要なことのような気がします。

要は、少なくとも成長期が終わった大人は三食食べなくてもいいのですよ。昔のおばあちゃんやお母さんや、あるいは病院にいる栄養指導士の方は目を剥くかもしれませんが、それがかなり一般化している。もしかしたら、人類は「一日三食時代」を脱しつつあるのかもしれません。

いやまあもちろん、いろいろ議論はあるところでしょう。もしかしたらこの先、16時間断食に代表される空腹原理主義とあえて言わせていただきますが、それは医学的に完全に間違いでしたテヘペロになるかもしれません。ただ、少なくとも私の場合、案外合っているなあとも感じています。

ともあれ、16時間断食においては、たとえば夜8時に晩ごはんを済ませたとしたら、次に食べていいのは翌日の12時からであり、必然的に朝ごはんは「抜き」になります。一方で我々は「ほら、朝ごはん食べないと元気が出ないよ」とか「三食きちんと食べないとバランスがよくない」とかずーっと言われ続けてきました。が、こうした食に関する慣習がパラダイムチェンジしているという気もします。大げさにいえば。

とまあ、私もエラソーに語っていますが、始めてまだ1ヵ月ちょっとです。で、体重も2キロ減った程度ですし、これによって健康になったか、あるいは若返ったかどうかは判りません。ただ、空腹に慣れてきたということはあります。そして重要なのは、空腹だと「効いてる効いてる」と思えるところが「16時間」の非常に優れたところであると感じます。単なる「腹減った」ではないのですね。

で、何が言いたいかというとですね、もしこれがパラダイムチェンジのきっかけだとすれば、そのパラダイムチェンジに断酒していると非常に対応しやすいということですよ。そのあたりは「16時間断食と断酒はきわめて相性が良いことを、ここに確認しておきたいと思います」で書いてありますので、参考にしていただければ幸いです。

「空腹で元気になろう、若返ろう」の必要条件が断酒と言ってもいいかもしれません。

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