飲酒と脳梗塞の関係について、病院で聞いた話も含めて断酒者なりにまとめてみた!

酒やめて、1359日。

すわっ脳梗塞の前兆かと思い……

今週の水曜日、脳神経外科でCT& MRI検査を受けてきました。というのは、その日の朝、歯を磨いているとき、前歯は磨けるのですが奥歯に歯ブラシを入れようとするとこれがまったくもって上手くいかなかったからです。なんというか、自分の意思と身体の動きが一致していないという感じなのですね。長年、手は頭の命令で動くものと信じて生きてきたのに、実はそうではなかったことがわかってうろたえました。で、とにかくやばいと思ったのです。

明らかに脳梗塞の前兆です。そのちょっと前に、先輩が銀行で上手く自分の名前が書けないので焦って病院に行ったら、やはり脳梗塞の初期だったという話を聞いてましたので「すわ!」となったのです。

国や医療機関は脳梗塞の前兆パターンを挙げ、ちょっとでも思い当たることがあればすぐに診断を受けるようにと、わりと口すっぱく呼びかけています。それに該当するような気がしたのですね。

救急車を呼ぶわけにもいかないので近所の脳神経外科に徒歩で行き、そこでCTを撮ったところ、どーもよくわからないなあということで、MRI検査まで受けた次第です。

しかしですね、私は今年の5月にもCTを撮っています。前述のように国は少しでも兆候があったらと呼びかけていますが、その度にMRIはいいとしても、CT検査を受け被ばくリスクを負うというのはどんなもんなんでしょう。むろん医療機関の放射線はまったく問題ないとよく言われますけれども、昔、こうした機器の開発に携わるエンジニアと話をしたとき、量は微少でもちょっとしたことで細胞を傷つけてしまうそれが放射線の怖いところなんだよねと言っていたのを思い出します。

今後は、CTは飛ばして(放射線を使用しない)MRIにしてくださいと申し出ようと思います。もし病院がそれは無理ですと言ったら、だって御院の放射線技師さん、ツルじゃないですか、と言ってやろうかと。

このブログでもさんざん書いてきたことですが、脳梗塞はやっぱり怖いです。そして私の年代だと、脳梗塞で倒れたという話はボチボチ聞きます。

なぜ脳梗塞が怖いかというと、やはり後遺症が残る可能性が高いからですよね。後遺症が残ってしまうと、単に日常生活に支障をきたすだけでなく、人生の経験チャンスが大きく減じてしまいます。このブログでも、酒は飲酒以外の経験を潰すと書いてきましたが、脳梗塞による後遺症も当然ながらそれと同じです。だからまだいろいろやりたいものを抱えている身としては怖いです。飲酒の最大の代替行為だと私は信じてるサーフィンができなくなりますし。

ちなみに我々世代の“アイドル”だったレジェンドサーファーのテッド阿出川さんは――私も大昔は海でお見掛けしていましたが――脳梗塞を患い、そこから再びサーフィンができるようになるまで大変な苦労をされたようです。そして今は、障がい者サーフィンの普及に尽力されています。昔も今も男前すぎます。

さて、その脳梗塞と飲酒の関係はあるやなしや、が気になるところです。ネットなどで調べる限りはっきり言ってよくわからないのです。いや、もちろん飲酒は悪いことは悪いです。とくに、心房細動起因の脳梗塞については関連性が指摘されています(参考「やっぱり脳梗塞は怖い。断酒すればそのリスクを減らせるばかりか、身体の「回生」を「可視化」できる件」)。

では、それ以外起因の脳梗塞との関連はといえば、正直わかりません。影響はあるに決まってますが、決定的なトリガーになるかといえば、それはどうかなといったところでしょう。その点が喫煙との大きな違いです。

なにしろ私の周りで脳梗塞を患った連中も、機会飲酒を含めて全員、飲酒習慣があるからです。まったく飲まない人、あるいは断酒して長い人で脳梗塞になった例は聞きませんが、それはあまりにも母数が少ないからでしょうね。

「せっかく断酒したのだから」の思いが脳梗塞を遠ざける!?

ともあれ今回、脳梗塞の前兆かと思い病院で検査を受け、結論から言えばなんともなかったのですが、そのとき医師に訊いてみたのでした。こういうのってやっぱり定期的に検診した方が良いのですかねえ、と。すると、そういうことはまったく意味がないとのことでした。では、脳梗塞リスクを少なくするためにはどうしたらいいのか。

脳梗塞の要因は多数あり、たとえば糖尿病であったり高血圧であったり高脂血症だったりするわけです。ですから、酒をやめるに越したことはないけれどもそれだけでは意味がなく、これらの数値をチェックしつつ改善していくということが肝要という、しごく当たり前の結論になりました。それがアルファにしてオメガなのでしょう。そこに間接的に飲酒が関わるということですね。

ただ、断酒が脳梗塞リスク低下に劇的な影響をもたらさないかといえば、少なくとも断酒者理論的にはそんなことはありません(笑)。

つまり、ですね、大量飲酒習慣があると、そもそも脳梗塞リスクを減らすために、食生活や運動に気を付けようとか、病院に相談してみようとか、数値をチェックしようとか、そうしたことに取り組む気がまったく起こらないというのが正直なところではないでしょうか。逆に言えば、せっかく断酒したのだから、少なくとも数値チェックだけはマメにしようてな気になる。そこが大きいのではないか、と。

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