酒やめてから、歯医者に行くのがそんなに嫌じゃなくなった件。

酒やめて、1276日。

歯医者にまた、足しげく通う齢になってしまった!

断酒友のぽんちゃんのブログを読んでいると、なかなか歯医者通いが大変なようです(参照「やっぱり歯は大事」)。また知り合いのSNSなどを見ても、しばらくぶりに歯医者に通い始めたみたいな書き込みがポツポツ見られます。いずれも同年代の方です。

つまりですね、ぽんちゃんはじめ私も含めてみんな、昔治療したところをやり直ししなきゃいけない齢になっているんです。人間いつかこういう時が来るわけですね。

ぽんちゃんの場合、大学病院の歯科に行ってるので特有の苦労もあるようです。大学病院というところは、文字通り根掘り葉掘り診断治療しますもんね。ちょっとしたことでもおおごとのように扱います。

そう断定してしまうのは、小学生の時の思い出があるからです。

小学生時代、私を含めて友人三人が、偶然にも立て続けに盲腸になったことがありました。馬鹿なガキの間では盲腸が伝染するらしい……というか、同年代で同じ部活などやっていて生活が似通っているとそういうことは起こりがちらしいです。

で、私ともう一人は町医者で切ってもらったのですが、一人はなんというかブルジョワ(死語)なご家庭の子で、大学病院で手術しました。ちなみに後年、同窓会で会ったときには、彼は娘さんを小学校から聖心に入れたと言っていたので、さすが大学病院で盲腸切るやつは思い切ったことをするわい、と感心した次第であります。

それはともかく大学病院ですが、大学病院で盲腸切ったやつの傷跡は、町医者組のわいらの倍くらい大きかったのです。それだけ大学病院は丁寧というか大仰にやるようです。何事にも万全を期す、ですね。だから断酒友にはつらい場所になってしまうのかもしれません。ただしブログによれば、時間と手間はかかるけれども非常にシステマチックに治療を実施していて、昔の歯医者のような理不尽さはありません。

そう、ご経験ある方も多いと思いますが、昔の歯医者は超絶理不尽でした。有無を言わさずお前の虫歯ペンチで抜いたるで~みたいな医者が多かったのです。あるいは、あ~もうなんでこんなになるまで放置しておいたんだバカかお前は、みたいな道徳的なことを上から言う医者も多すぎて、それがトラウマになっています。

今の歯医者は全然嫌な場所じゃないぞ!

でももちろん、これもご存じのように今の歯医者さんはまったくそんなことはありません。大学病院に限らず、きわめてソフィスティケイテッドされています。ちゃんと説明の上で治療してくれますし、できるだけ歯を残す方向でやります。こちらの希望も、しっかり聞いてくれますしね。

何よりも昔は予約制と言いつつも一時間ぐらい平気で待たされていましたが、今は予約時間の5分前に行けば、予約時間と同時に治療が始まるといった手際のよさです。LINEで予約できるところもありますしね(絵文字で返信が返ってきたこともありました)。

それが環境的な「嫌じゃない」理由なのですが、治療そのものも、たとえば麻酔の注射などはなにしろ歯茎にブスリとするのですから考えただけでも嫌な部類だったところ、今はたいして痛くないです。これは歯科に限らず他の注射にも共通していることですが、昔に比べて針がものすごく細く鋭利になっていて、それで痛くないようです。名刀・備前長船に斬られた者は痛みを感じない、みたいなものなのでしょう(本当なのか?)。

もちろん加齢によって、その手の痛みに対する感性が鈍化していることもあります。若いと胃カメラオエオエだけど、齢を取るとするっと入ってしまうのと同じ理屈です。

まあそういうもろもろの事情をベースにして、その上で言うのですが、酒やめて、痛みに対して強くなったというのも絶対ありますよ。やっぱり酒飲んでるとなんだかんだで血の巡りが良いので過剰に痛いです。その判断基準になるのが居酒屋のクーラーが寒いか寒くないか問題ではないかと勝手に思っています。断酒してからは居酒屋のクーラーは北極のようなのに、あれが快適とか、飲酒者はどんだけ血の巡りがいいんやあ、と思いますわ。

さらに加齢と断酒で、自分の健康に興味を持てるようになったことも「歯医者(をはじめとした病院)嫌じゃない」の理由なのかなあ、とも。

ということは、私もだんだんと世の中によくいる「わしゃ健康のためなら死んでもいい」ジジイになりつつあるわけです。

そんなこんなで齢取ると、そして断酒すると、病院というものが嫌じゃなくなるのですよ。で、それが嵩じて病院をサロン代わりにする健康保険制度食いつぶし「老害」になるのかも……(笑)。うーん、自戒自戒。

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