酒さん「これ以上ワイの立場を悪くしてどうするねん?」

酒やめて、1169日。

立憲民主党の石川大我参議院議員が、新宿の路上で警察官と大ゲンカしたそうです。ケンカというと両方に要因があるようですが、もちろん警察官がケンカをしかけるわけもなく、石川議員が因縁をつけたとのことです。なんでも警察官を撮影するのが趣味で、「名前を言え! 警察手帳を撮らせろ」と大声でわめき、最後は「オレは国会議員だぞ! ビビっただろう」と啖呵を切ったとか(参照「コロナ禍に国会議員が警察官と大ゲンカ!新宿2丁目で「警察手帳を撮らせろ」」)。ダサいです。

で、酒なんですよ。目撃者によれば石川議員は酔っていたそうです。そして外出自粛の中、新宿2丁目あたりをフラフラとしていたわけですね。

酒飲むと独善的な「正義」がさらにタチの悪いものに

飲酒時代、私は料理屋で飲んだくれていて、たまたま隣りの小部屋から出てきた某参議院議員に「センセー、日本を頼みますよおー」などとからんだことがあります(すみません)。そのときの「センセー」はまさに神対応だったので、議員というのは常にそういうふうに気を張っているものだとばかり思っていました。逆に言えば、常に気を張っている議員の理性を壊すのですから、酒の恐ろしさがわかるというものです。

よくタバコと酒が対比されますが、当然のことながらタバコは人間をコントロールし悪さをさせたりしません。しかし酒は、体面をことさらに気にしなければならない立場にある国会議員をして、こういう行動に走らせてしまうのですね。

私が個人的に注目したいのはこの石川議員が立憲民主党だったということです。

以前、安倍首相主催の桜を見る会で、銀座の高級寿司屋久兵衛から出前を取ったと追及したあげく、後でそれが嘘だったということがバレたことでも有名になりました。

これもねー、まったくもってわかるんですよ。立憲民主党というのは、主体は旧社会党ですよね。左派イデオロギー政党なわけです。そしてイデオロギーというものに動かされている人たちは、嘘をつくことが「方便」だと思ってるんですよ。自分の正義が絶対なので、悪=政府を攻撃するのであれば、あるいは愚=一般大衆を教化するためなら、その手段は嘘であっても構わない、それが自分たちが考える正義によって正当化されると考えてるフシがあります。正義の実現ならのためなら何をしてもよいという考え方です。

で、これに酒が「×」となると、そういう思いはさらに強くなるのでしょう。今回、それを図らずも証明したかたちになりました。

このブログでもさんざん書き連ねてきましたが、酒飲むとですね、執着心というか思い込みが強くなるんですよ。そして、自分の中核に正義があった場合、その絶対性が完全に確立してしまうのですね。

偉そうに言ってますが、これも私はすごくよく分かります。私は昔からイデオロギーによる正義というものが大大大大嫌いっだったので、さすがに酒飲んで正義を振りかざすことはなかったと思いますが、ただし執着心や思い込みが激しくなるという傾向はありすぎ、それで人生を壊してきた面もありました。

有名人のご乱行が普通の酒飲みの足を引っ張る!?

さて、重要なのは参議院議員のような有名人がこうしたことを起こすと、一般の酒飲みまで被害が及んでしまうことです。つまり、あの人も酒飲みだからねとある種の色眼鏡で見られてしまう。これはやはり社会人としてマイナスでしょう。

今、酒に向けられる目がどんどん厳しくなっていく中、有名人が酒で事件を起こすのは、酒にとっては非常に痛手であります。まさに、わいの立場、これ以上悪くしてどうすんねんというところでしょう。

そんなこんなで、酒そのものや一般酒飲みの足を引っ張るようなことが頻発してるわけです。そして繰り返しますが、一つ事件が起きるたびに世間の酒と酒飲みに対する目はどんどん厳しくなる。ましてや今、コロナ渦で、酒によるDVが全世界的な問題になっていますし。

そうしたときに、“圏外”にいることの安心感は半端ないですね(笑)。

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