「酒飲むのも疲れるよ」を分析してみると、わりに怖ろしい結論になる件。

酒やめて、1206日。

以前、お酒を飲むのも膨大なエネルギーが必要なのだという話をさせていただきました(参考「酒を飲むのにも、膨大なエネルギーが必要なのです」)。

まず、飲酒行為に伴うリスクマネジメントが疲れるのだ

私の場合ですが、加齢と長年の飲酒で肝機能が低下し、あるいは脳の機能も低下し、飲酒にあたっては、さまざまなリスクマネジメントをしなければならず、それにエネルギーを使うことが億劫で、だから逆にストッパーが働くということです。

考えてみれば酒を飲む時に、いろいろ心配していろいろマネジメントするなんて非常に馬鹿馬鹿しい話ですよね。だって、酒を飲むのはそもそもリラックスするためですから(参考「酒を飲んでリラックスしたいのに、過飲酒するとリスクマネジメントの必要性が高まってリラックスどころではなくなるという話」)。でも、しないと破滅してしまうので、やらざるを得ませんでした。

そうしたことに今、思いを馳せると、本当によくやってたよなあと我ながら感心しますよ。よくもそこまで酒飲むことに情熱を注げたものだと。今は、そんな気力も湧きません。

で、以上のことが、精神的なエネルギーを使って疲れる、です。もちろん物理的にやらなきゃいけないことも、それに伴い多々ありますが。

酒飲むと、体力持っていかれる感が半端ないす

同時に、純粋な体力という点でも奪われるものがあります。で、これは結構怖いことだと思うのですよ。

よくエナジードリンクを飲む行為は「何時間後の体力を先取りすること」と言われます。だから危ないのだと。エナジードリンクを飲んでその時頑張れても、何時間か後には非常に疲れてしまうということです。しかしエネルギードリンクを飲むのは、とにかく今、頑張らなきゃいけないという必然があるからで、何時間か後の体力をそのときに使えるのなら、それはそれで妥当な取引きでしょう。

これは、戦後に流行ったというヒロポンと似てますよね。今でいえば覚せい剤になるのでしょう。ヒロポンも覚せい剤も体力の先取り的なところがありますから。よく知りませんけど。エナジードリンクは、その合法的なやつと言えるかもしれません。

で、繰り返しますが、エナジードリンクを飲めば少なくとも「今」は頑張れるのです。後からどっと疲れが出ることがわかっていても、人間には頑張らなきゃならんときはありますもんね。

覚せい剤も同じです。以前も書きましたが、マッキーにしても、あるいはビートルズにしても、覚せい剤という little help を借りて曲づくりのインスピレーションを得ていたわけですよ(参考「マッキーの一件でわかった! 酒飲んで何かが降臨するのなら、それは酒イコール危険ドラッグってことですよ」)。

さて酒です。酒もまたエナジードリンクや、昔の労働者にとってのヒロポン、あるいはアーティストにおける覚せい剤と同様「先々のエネルギーを奪う」存在です。酒を飲むと翌日の疲れが酷いです。加齢とともに酷くなります。あーもう全部持っていかれちゃった感が半端ないのです。

もちろんこれには、脳内物質であるところのセロトニンが奪われ(正確には、肝臓がアルコールの分解で精いっぱいなので、セロトニンを生成する物質がつくれない)、鬱状態になり、生きていく気力が湧かないということも含まれます(参考「アルコールと脳内物質の関係を、断酒モチベーションを高めることを念頭にざっくりまとめてみた!」)。

ただ酒がエナジードリンクや、まあよくは知りませんがヒロポンや覚せい剤と決定的に違うのは、酒飲んで今、頑張れるわけじゃないのに、先のエネルギーを奪ってしまうということです。まさに「疲れるだけ」です。

何の生産的な行為もできないのに、先々のエネルギーを奪う。なんと罪深い物質でしょう。その罪深さはあるいは覚せい剤以上ですよ。

こう考えると、やっぱり酒飲むのは、まったくもって割に合わない行為、という結論になりますね。

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