いよいよ「飲酒格差」というものが顕著になっている件。

酒やめて、2372日

タバコはもはや「貴族の嗜み」になっていますね

以前、給料が高いことで有名な会社で打ち合わせをさせていただいた際、その会社の社員さんの喫煙率の高さに驚いたことがあります。打ち合わせがひと段落すると、一斉に皆さん喫煙ルームに駆け出すといった状況であり、給料の高い会社は違うもんだなあと素直に感心した次第です。何しろタバコは値上げに続く値上げで、ある程度、金持ってないと吸えないといったふうになっていますから。

実際問題、税金や社会保障費負担増大など、とにかく現役世代からは絞るだけ絞って高齢者にご奉仕させようという構図になっており(そうせざるをえないことはもう何十年も前からわかっていたので、一概に現政権の責任とは言えないとは思いますが)、可処分所得がどんどんシュリンクしていくと、普通はタバコからやめていくというパターンにもなりますよね。

何十年も前ですが、私がタバコをやめたのはやはり経済的事情もあり、周りもそうだったと思います。むろん嫌煙ムーヴメントに後押しされた部分もありましたけれども、やっぱり「節約の第一歩」として禁煙を選択する人は多いのではないでしょうか。可処分所得は減る、タバコは値上がりする、の今ならなおさらです。

逆に言えば、このような状況のなかで、それでもタバコが吸えているのは「貴族」の証拠とも言え、その一端が冒頭のエピソードのようにも思います(大げさ)。

まあだから比較的恵まれている公務員などは、民間に比べコンプライアンスが低いことも相まって喫煙率は高いように見えます。もう10年以上前の話ですが、私はとある施設の学芸員にタバコ吸いながら対応されたこともあります。やっぱり世間様の常識とは違っているのかなあと思いましたよ。今はそんなことも是正されてきているんでしょうけれども。

自分は飲める「身分」なのかそうでないのか

ともあれ、タバコはそうである、と。じゃあ酒はどうかってことですよね。

以前も書かせていただきましたけれども(参考「飲酒習慣があると、その飲酒環境を維持するコストを考えなきゃいけないという話」)、今は飲酒環境を維持するためにコストが必要であり、その観点からも、酒もまた貴族の嗜みになっている、あるいはなりつつあると感じます。

で、ここで先の話に戻るのですが、高齢者を支えるために現役世代の可処分所得がシュリンクしている。そして高齢者はそれを前提として自分の飲酒環境を整えることができる。

そうしたなか、現役世代は、じゃあ自分が酒を飲める立場なのか飲めない立場なのかを考え、飲むか飲まないかを決める必要に迫られている。もはや高齢者という前世代とは同じ基準では決められないという構図が鮮明になっています。パラダイムシフトが起きているんですよ。こっちは大げさではなく。

私などは現実問題、酒やめて生活がミニマムになることで、ようやく将来(老後)の見通しが立つ(か立たないか……)といった状況ですから。

だから繰り返しますが、酒もやっぱりタバコと同じように、貴族の嗜みになっていくのでしょう。今後、飲酒格差はますます顕在化していくことは確実です。そしてそこにいち早く気づいている断酒erは、人生設計という点でアドバンテージを有していると勝手に考えております。

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