酒やめて、1035日。
「救急車呼ぶ呼ばない問題」も解決できる!?
三日前にテーマにしたソーシャルイノベーションフォーラムについてもう少し書かせていただきます。というのは、私が身近に感じた問題を解決する手法があると感銘を受けたからです。
プレゼンテーションのなかに、「デイサービス送迎車相乗りシステム」(一般社団法人ソーシャルアクション機構・北嶋史誉氏)がありました。介護送迎車を一定の条件を満たせば誰でも使えるようにするというものですね。タクシーとの競合があるので、そのあたりはきちんと線引きをしなければならないと、北嶋氏も説明していましたが……。
確かに介護送迎車は、ここ10年位でものすごくよく目撃するようになりました。社会のインフラ化していると言ってもいいでしょう。
一方で今、「救急車を足代わりに使う」という問題が顕著化しています。つまり気軽に救急車を呼んでしまう人がいるわけですね。それゆえに本当に必要な人が使えない、という問題が起きています。
救急車を使う使わないのハードルは、人によってかなり違うものだと思います。どんなに辛くても呼ばない人がいる一方で、タクシーのように呼んじゃう人は呼ぶわけです。
実は、「タクシーのように呼ぶ人」が、以前住んでいた場所のご近所さんにいました。悪い人じゃないんだけど、そういうことを平気でする、みたいな話も聞きました。それはメンタリティの問題なのかもしれないし、あるいは経済的な問題なのかもしれません。
しかし救急車という社会インフラは、適材適所で使わなければならないわけですよね。それが、個々の「判断」という非常に恣意的なものにゆだねられていて、それゆえに上手く機能しない部分がある。
さらに、たとえば近所に「タクシーのように呼ぶ人」がいると、周りの人は「その人と同じ」という風評を恐れて、ますます救急車を呼ぶという行為に対する心理的ハードルが上がってしまうのですね。救急車需要が高いお年寄りは、そういうところ、わりに気にしますから。
もう、「社会貢献ナニソレ?」じゃない!
ただ今回、そのようなことは案外、一個人の力で解決できるんだなあと思ったわけですよ。ちょっとした発想と熱量を持った実行力で世界や社会の諸問題を解決していく。三日前にも書きましたが、それは今や、誰でもやろうと思えばできるのです。少なくとも可能性はある。ネットやクラウドソーシングといった「実行インフラ」がありますからね。
そして「誰でも」のひとりである私も、社会貢献、社会問題解決というところに目が向いてきました。実は来年のソーシャルイノベーションアワードに応募してみようかと、そういう思いがむくむくと(笑)。もちろん今は「考えただけ考えただけ」ですが、少なくともそういう前向きな気持ちになれたのも、断酒効果かなと思っております。まあ考えただけで「効果」と言うのも大げさでおこがましいですが。
ただ、なにしろ飲酒時代は「社会貢献ナニソレタベラレルノ?」レベルでしたからねー。そこから思えば……(笑)。