飲酒と「見た目の老化」の相関関係がかなり明らかになってきた件。

酒やめて、1822日。

「わしゃいくつに見えるかね?」ジジイに片足突っ込む!?

酒を飲むと脳が劣化あるいは老化します。これはもう明らかになっています。一応、厚生労働省は飲んで良い基準を設定していますけれども(一日にビールならロング缶一本程度)、そしてイギリスの最新の研究によればこれよりももっと下ですが(ビールなら350ml缶2/3程度……参考「たとえ少量でも毎日飲むとそれは適正飲酒でない理由を、断酒者なりに考えてみると」)、ただしこと脳に関していえば、一滴でも飲むとその分だけ確実に老化します。このことがだんだん世間の常識になってきていて、それが酒離れの一因にもなっているのかもしれませんね。

では、「見た目の老化」ということを考えてみます。いや、これがですね、結構重要な問題だと思うのですよ、ジジイ的にも(苦笑)。

そもそも大酒飲みというところの者は非常にデスペレイトな考え方をします。いつ死んでもいい健康について云々するのはダサいといったような、非常に屈折した価値観(?)を持っていますし、むろん私もそうでした。しかしながら一方で、非常に浅ましいことに「見た目の老化」にはわりにセンシティブだったりするのです。だから、たとえば南雲(吉則)式でも、南雲式健康法ではなく南雲式アンチエイジングならすんなり受け入れられ、信奉者になったりするのです。私もまったくそうでした。そしてこれは、酒やめた今もそうです。恥ずかしながら私は、「わしゃいくつに見えるかね?」ジジイに片足突っ込んでいるのですよ。

ちなみに「いくつに見えるかね?」ジジイは、よく揶揄の対象になりますが、一方で「そんな(痛い)やつ、さすがにいねーよ」という意見も根強いようです。が、学生時代に飲食店でバイトしていたうちの娘によると、そう訊いてくる人は実際かなり多いとか。

それはともかく「見た目の老化」です。何が見た目を老化させるかというと、最近の研究では、その二大要因が挙げられています。「ストレス」と「質の低い睡眠」だそうです。

酒とストレスと睡眠障害は、手に手を取ってやってくる!

はい、出ましたね。これらは飲酒と非常に関係が深いものです。まさに酒とストレスと睡眠障害は手に手を取ってやって来ます。で、断酒すれば、これらとまあ無縁でいられます。

ストレスについて言えば、それを引き起こす大きな要因があって、それは衆目の一致するところ無駄な人間関係です。酒やめるとそれから離れられる、ということがまずあります。もちろん私はフリーランスの身の上であり、勤め人にはまた違う事情もあるとは思いますが、ただ酒やめると、人間関係を諦観ベース(≒他者に期待しない)で考え、嫌な人間関係をスルーする能力(?)は確実に生まれます。

もう一つの睡眠については、飲んだ方が眠れるという「実感」もあるので、難しいところではあります。このあたりのことは以前も書かせていただきました(参考「飲酒と睡眠、断酒と睡眠について、確実に言える二つのこと」)。むろん、その実感と実際に眠れているかどうかはまったくの別の話であり、酒を飲むと確実に睡眠の質が低下することはよく知られています。中田敦彦さんも自身のYouTubeで力説していますよね。かいつまんで言えば、飲んで寝ると、寝ている時もアルコール分解などで身体が忙しく働いているので、質のよい睡眠が取れないということになります。

そして断酒すると、最初のうちは眠れないので徹底的に入眠準備するようになります。このことも以前も書きましたが、要は風呂に入るタイミングだとか、照明環境だとか、入眠コンテンツだとか、寝具だとかに気を遣うようになり、それが質の高い眠りをもたらすということになるのではと思っています。

ともあれ、ストレスと質の低い睡眠が「老け」をもたらすことは明らかになっていますので、要は「酒を飲むと老ける」という理屈が成立するわけです。

とまあ、ジジイを前提に話をさせていただきましたが、むろん女性はそれ以上に「見た目の老化」には気を遣うことでしょう。そして睡眠について言えば、「睡眠不足はお肌によくない。ワインでも飲んでぐっすり眠ろう」なんていう思考に陥りがちのようにご推測申し上げますが、論の帰結として、これはまったくの間違いということになります。余計なお世話ながら。

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