「ナイトキャップ」という観点からも、酒はその役割を終えようとしているのかもしれません。

酒やめて、2084日。

医療機関は睡眠導入剤推奨!?

一昨日、飲酒あるいは断酒と睡眠の関係について書かせていただきました(参照「「酒飲まないと眠れない」問題だって、断酒が解決してしまうという話」)。このテーマについてはこれまでもたびたび取り上げて来ていますし(「断酒と睡眠」カテゴリー)、中田敦彦さんの「酒は睡眠を壊す!」という名言も有名ですよね。で、一昨日の記事でちょっと言い足りない部分がありますので、その点について書かせていただきます。

今回、入院を経験したわけですけれども、入院というのは当然と言えば当然ですが至れり尽くせりの環境です。睡眠について言えば、消灯は9時ですがその時に看護師さんが回ってきて、〇〇さ~ん眠れますかあ〜、眠れるお薬を出しましょうか、と聞いてきてくれますからね。日常生活ではなかなかこうは行きません。

そこで思ったのは、睡眠導入剤による睡眠はありなのかということです。もっと言えば医療機関推薦なのだということですね。

一方で、私がTwitter上で勝手に断酒仲間認定させていただいている方々の中には、睡眠導入剤もまた依存性があり怖いという意見もあります。

では、なぜ医療機関が推奨するのかというと、やっぱり眠ることが治療にとって非常に重要だからに他ならないでしょう。

酒の助けで眠ったって意味ないでしょー!

実は一昨日、「眠れなければ眠らなくていいんだ」ということを書いています。この点矛盾するようですが、酒飲まないで寝れば睡眠の質は高くなるので、酒飲んだ時よりも短い睡眠時間でこと足りることは事実でしょう(言い訳)。

ともあれ、とくに身体が弱ってる時などは、どうしても眠れなければ導入剤を使ってでも無理くり眠ったほうがいいという考え方というか真実もあるわけですよ。

そこで重要になるのが、冒頭に触れた「酒は睡眠を壊す」です。

断酒者が再飲酒してしまうとき、眠れないからついついお酒を飲んでしまったという理由があり、そこが悩みという人もいます。うちの父なんかも一杯飲らないと眠れないとはよく言っていますよね。

いわゆるナイトキャップというやつでしょう。そして人類は、これを習慣化し、経験則的に酒飲んだらよく眠れるとしてきました。

ただし、酒によってもたらされた睡眠は本当の睡眠じゃない。だから意味がないと言ったらがおかしいですけれども、「酒飲まないと眠れない」と「(質の高い)睡眠は身体に必要」は明らかにバッティングするのですね。

そのことに、睡眠導入剤服用を医療機関が推奨している(ように見えた)経験をきっかけとして改めて気づいた次第であります。

逆に言えば、医療機関が推奨しているのだから、この点をもってして、入眠における酒の役割は歴史的に終わっていると言っていいのかもしれません。

ICT化やコロナ禍、さらには世代間の価値観の違いによって、コミュニケーションの潤滑を促すものとしての酒の役割が終わりかけているのに加えて、こうしたところにも「酒オワタ^_^」の一局面があります。

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