酒やめて、1261日。
変革の時代は、ジジイにより厳しい!?
それにつけても産業革命以来のパラダイムシフトが起きつつあるなんてよく言われます。普通に仕事をしていてもそれは感じます。コロナによってそうしたことがさらに加速したのではないでしょうか。
これは「対人」ということが減退し、これまでは上司や客先に忖度していたところ、AI、たとえばグーグル様のアルゴリズムに忖度しなければいけないような局面が仕事でも出てきているということです。
今、学校現場などでは、知識吸収型の勉強はどのみちAIに取って代わられるので、考える力や表現する力、さらに判断する力を養っていこうというふうになっていますし、そのように国も仕向けているようです。これから社会に出る若い世代は、まったくその通りでしょう。そして、先端でも何でもない分野で仕事をしている我々ジジイでさえ、そう感じるところがあるのです。
今が本当に産業革命以来のパラダイムシフトの時代だとすれば、我々は200年に一度の変革の洗礼を受けているわけですね。明治ですら150年というのに、まさに、ひえええええええええ! ですわ。
この局面で辛いのは、ジジイになると前頭葉が萎縮し、考え方が柔軟でなくなっている点です。つまり変化をキャッチアップできない。いわゆる頑固ジジイというヤツですね。そして変革の時代は頑固ジジイに対して非常に厳しいのです。200年に一度の厳しさと言ってもいいかもしれません。
だからこそ「老害」なども顕在化しているのでしょう。社会構造そのものが頑固ジジイにそぐわなくなっているところ、あくまでもその頑固さを押し通そうとすると老害になるという構造ですね。
酒飲んでると頭がますます硬直してしまうよ
で、この頑固ジジイ的傾向を助長するのが、いつも書いているように酒であります。これには二つの面があると思います。
一つは当然のことながら、加齢による前頭葉の萎縮が、酒によってさらに加速するということです。
もう一つは、これもいつも書いてますが、過飲酒習慣があると、それを正当化しようという潜在意識が常に働くのですよ。酒飲んでいる自分は正しいといつも思っているから、仕事や生活、すべてにわたって「自分は正しい」になりがちなのですね。こうした人が変化についていけないのは自明です。
アル中、あるいはアルコール依存症になる原因は人それぞれだけれども、アル中になったら、あるいはその手前でも、人の性格は驚くほど似てくるといいます。自己正当化、そして頑固化ですよ。
逆に言えば自己正当化が酷くて酒飲み習慣がある人は、周囲から、ああ、こいつアル中の暗黒面に堕ちたなと思われてしまうわけです。
とまあ、当然人のことは言えなくて昔の私もそうだったんですけどね。やれやれ酒やめてよかったです。何せ200年に一度の激変ですからね。加齢による前頭葉委縮は仕方ないにしても、それを酒によって加速させていたら、とてもじゃないけど太刀打ちできそうにありません。