酒やめて、１７８６日。
敦ちゃんが「断酒やめた」なんてショックです
タイトルの通り、中田敦彦さんが「断酒をやめた」そうです。中田さんは自身のチャンネル「中田敦彦のYouTube大学」の一プログラムとして飲酒の危険性と断酒の有用性について講義しており注目を集めていました。「中田敦彦のYouTube大学」の中でもひときわ人気講座だったのではないでしょうか。実際、この動画で学び勇気づけられて断酒を始められたという方も多いそうです。
私自身、もちろん拝見拝聴したことはあります。が、私はセミナー形式のYouTubeというものがいまひとつ苦手でして、これは私だけの個人的事情でしょうが大昔から授業講義といったものに激しい拒否感を覚えるのです（単なる勉強嫌い）。
もちろんああいうスタイルが好きという方もいらっしゃるでしょうし、しかも中田さんは喋りや気持ちのつかみ方のプロですからねー。ちなみに敦ちゃんは酒やめたせいか血色もよく歯も真っ白、いつも質のよさそうなネクタイとスーツで、その点でも「講師力」にあふれてました。
そんな中田さんの動画が断酒ブームを牽引していたという見方もあり、断酒ブロガーの端くれとしても非常に喜ばしいことだったのですが、それだけに「断酒やめた」は残念すぎる、そりゃないぜ敦ちゃん！ です。峯岸みなみさんの再飲酒も残念であったけれども、そもそも断酒自体が時限だったのに対して（参考「峯岸みなみさんがお酒を解禁したそうで、惜しい、実に惜しいなあ」）、中田さんの場合は、断酒の境地は俺が切り拓くううう！といった態だっただけに、です。
もちろん飲むも飲まないも自由ですので何を申し上げることもないのですが、一つだけちょっと気になったところがあるので、個人ブログの気楽さで書かせていただきたいと思います。ファンの方の気分を害するかもしれません。気に障ったらごめんなさいです。
再飲酒に際して自己正当化すると、後がしんどいですよ
と、ここで話は少し横道にそれますが、私の知人に自称適正飲酒者がいます。そしてその人はやたら飲んでいることをアピールしてきます。お前はもう一生飲めないけど俺は飲める( -`д-´)ｷﾘｯというものです。
それは、人を見下すことによって精神の安定を図ろうというよくあるパターンなのかもしれませんけれども、断酒者視点ではもう一つあると思うのですね。他者の心理を推し量るなどまったくもって余計なお世話ではありますが（汗）、対象者が対象者なので遠慮なく書いてみたいと思います（笑）。
つまりですね、その人は自称適正であるけれども飲むことにある種の恐れを感じていて、それを「俺は飲んでいい人間だ( -`д-´)ｷﾘｯ」と自己正当化をすることで安心感を得ようとしているのではないか。アル中が「自分はアル中じゃない」と主張することは有名（？）ですが、広い意味でそれと同じですよね。
このような自己正当化は断酒を考えるにあたって非常に重要な問題であり、とくに再飲酒というマターと大きく関わってくるのでは、と考えております。気負って言うことでもないですが。
で、中田さんです。自称適正飲酒者のジジイとPERFECT HUMAN （これも自称か）を一緒にしたらいかんですが、中田さんにもその自己正当化が見えてしまうのですよ。アル中→断酒者視点からは。かえすがえすも余計なお世話ながら。
中田さんはバーをやる事業計画ないしは趣味計画を自身のYouTubeで語っていて、再飲酒も――ワインを昼間に一杯だけだそうですけれども、その一環のようです。
でも再飲酒に際して「事業計画」を持ち出されると、あー酒の罠に取り込まれとるな、と思ったりするのです。飲酒のための自己正当化に見えてしまうのです。元アル中の目には。何しろ、アル中は前述の通り自己正当化の本尊、プロ中のプロですからね。
繰り返しますが私は飲酒者あるいは再飲酒者に対してなにかを申し上げる立場もつもりもないのですが、一つ思うことは、再飲酒しようがどうしようがまた断酒する必要性を感じたら再断酒すればいい、ということです。そしてその時は一度断酒したことを成功体験と思えばいい。
ただし「断酒やめた」に際してそれを自己正当化、そして理論武装（？）してしまうと、再断酒がすごーくしにくくなるのですよ。だから中田さんもずいぶんしんどいことやっちまったなあとせつなくなるのです。ほんと～に余計なお世話ながら。
再飲酒に際しての態度としては、仲間に対してあるいはＳＮＳ上でもブログ上でもyoutube上でも、「飲んじゃいました～てへぺろ！」で良いのではないでしょうか。私が飲むようなことがあればそうしようと思っています。また「断酒の世界」に気軽に戻って来れるように。
カテゴリ別インデックスページはこちらです。
