酒の潤滑油としての役割がどんどん失われ、最後に残ったのは「絶望」だった!?

酒やめて、1788日。

先日、トヨタに車の定期点検に行ってきました。なんでも新型ノア&ヴォクシーが年始に出るそうでティーザーチラシなどを置いておりましたが、いやいやかっこいいすね。ただもう私には3列シートのミニバンは必要ないです。

ちなみに3列シートの車に乗っていた時代もありましたが、3列目はまったく使いませんでした。活用して子どもを友だちと一緒にいろんなところに連れてってあげればよかったと思いますよ、まったく。なぜできなかったのかというと、当然ながら酒飲んでいたからです。

いやほんと、子どもの成長期に酒飲んでなかったらと、かえすがえすも悔しく思います。私が勝手にTwitter上で断酒仲間認定させていただいている、お子さんがまだ小さいお父さん方がマジうらやましいす。

年末カレンダー贈答文化はまだ残っていたのか!

とまあ、いまさらそんなこと言っても始まらないのですが、定期点検の際にトヨタさんから来年のカレンダーをもらったんですね。年末にカレンダーをいただくのは、一周回わって新鮮な体験というのでしょうか。もらっておいてこんなことを言うのもナンですが、滅びゆく社交文化であることは確かでしょう。

まあ私も何十年も前ですけれども会社員時代、カレンダー持って年末のお得意先挨拶回りに行っていましたよ。そうすると同業他社のカレンダーが積み上げられていて、やっぱり業界最大手さんのものを一番いいところに飾るのかなあ、などとひがんだりもしておりました(苦笑)。

そして、同業他社のカレンダーが積み上がるような大企業ではそんなことはなかったのですが、小さな得意先だと、まままま一杯いっぱいみたいなことになってました。というか、それがあるからカレンダー配りを買って出てたのですけれども(苦笑)。で、花を添えるなどという今だったら完全にコンプライアンス違反の理由で女性社員も一緒に行ってましたが、彼女もラッキーとか言ってうれしそうに飲んでましたからね。今じゃ考えられないです。

そうしたとき、得意先から来年もバンバン仕事出しますよ、みたいなことを言われるわけです。それで、ありがとうございますっと、ますます酒が美味くなったりしていたのですけれども、そんなふうに確かに酒は仕事上の潤滑油になっていました。それは日本がまだ豊かであったからなのかもしれないし、他の「潤滑油」がなかったからということもあるでしょう。

潤滑油機能を失った酒の行きつくところは……

それから幾星霜。私はとうの昔に定収入皆無のフリーランスになった身なので分かりませんが、カレンダー配ったりしないんでしょうね、今の会社員は。ましてや得意先に行って振舞酒ゴチになって喜ぶ若手社員がどれぐらいいるのでしょうか。カレンダーも酒も、仕事の潤滑油としての機能を失っています。

とすると、ですね、前置きが長くて申し訳ありません、ここからが本題なのですが、酒はどこへ向かうかということですよ。

その究極はやっぱり家で飲むストロングゼロということになるのでしょう。それは当然ながら、社交上の潤滑油じゃないです。酒とだけ向き合う、そして酒の酔いだけを享受する飲み方であり、そうした飲み方が大きな割合を占めているのが今の日本ではないでしょうか。むろんそこにコロナが追い打ちをかけたかたちです。

何を当たり前のことを言っているんだと思われるかもしれませんが、あらためて言いたいのは、ですね、酒の社会的なプレゼンスが小さくなっていくなか、「酔う」だけの機能が相対的に大きくなり、その害もまた増えていくということなのです。今さらですが、そのように年の瀬に考えた次第でありました。

来年は、酒の、ますますの地位低下を祈念いたします。

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