介護現場でこれから先、起きること。ますます酒飲んでる場合じゃありません。

酒やめて、2424日

酒がもたらすトリプルエフェクション!?

ちょっと前に「酒による脳劣化が許されるのは「貴族」だけですよ」といったエントリーを書かせていただきました。そして一昨日、「世の中の潮目が変わり始めたことをひしひしと感じます。酒さんはどうですか?」というテーマを取りあげました。こういうことが社会的な背景としてある、と。そうしたなか今後、我々が老いを迎えるにあたって重大な関心事である介護がどうなるかということについて考えてみたいと思います。というか勝手に予想させていただきます。誰にも頼まれていませんが。

このブログでは何度も書いていて恐縮ですが、今の介護現場は徹底的に飲酒を排除しようとしています。私の父の場合、飲酒可能な老人ホームが見つかったのですが、それでも飲酒習慣については面接でかなり詳しく訊かれました。

つまり、なにか問題を起こす可能性は飲酒によって飛躍的に高まり、それは集団生活である老人ホームにとっては最も排除すべき事態なのです。そうしたことを日本の介護現場は経験蓄積してきて、さらに慢性的な人手不足があるので、問題を起こすリスクがある人はなるべく入れたくないというふうになっています。そして繰り返しますが、問題を引き起こす最大の要因として飲酒を位置づけています。

これには、認知とまではいかなくても加齢に伴う脳機能の衰えも関係しています。私も実際に医者や介護現場から聞いたのですが、脳が衰えるとそれに伴い酒の影響はより多大なものになります。

これってかなり怖いことだと思うのですよ。

よく、飲酒習慣が重なると耐性ができて酒量が増えアルコール依存になるというふうに言われますが、そうでなくても、たとえば自称適正飲酒者ご本人が適正と考えている酒量(実はそんなもんはないんだが……参考「「一滴の酒でもNG」が明らかになったわけですが」)がたとえ増えなかったとしても、齢を重ねるにつれ、その脳への影響は大きくなっていく。劣化した脳に酒さんはムゴいことしはるわー、です。

というわけで、「そもそも酒は脳を劣化させる」「加齢とともに酒の脳に対する影響は大きくなる」「酒で劣化した脳が起因で問題を起こす高齢者は社会から切り捨てられる」という三重の怖さが出来上がります。

「切り捨てられた民」化はますます進む!?

実際、私などの周りを見ても、適正飲酒と言いつつ飲み続けて、なんだか怒りっぽくなっている人間はいますよ――断酒erの曇った目で観察しているからそう見えるのかもしれませんが。むろんそれは、ホームで問題を起こすようなレベルではありませんが、加齢とともにどう変化していくかはわかりません。

そしてここからは勝手な私の妄想なのですが、おそらくその辺のスクリーニングみたいなものは今後、どんどん精度が高くなるでしょう。マイナンバーカードに紐づけられた過去の医療情報も、ホームの入居審査に用いられるようになるのではないでしょうか。今だって病院がホームを併設している場合は照会しているでしょうし。

たとえばアルコール外来に行ったという履歴が、ホーム入居審査に関わってくる。そうすると、そういうことを考えて受診を控えるケースも出てくるかもしれませんし、このあたりのことはいずれ社会問題化するかもしれません。

また今後、中国人が大量に日本の介護システムに乗っかってくることも考えられます。中国の医療情報は日本からは照会不可能でしょうから、日本人に対してよりも、審査は緩やかにならざるを得ないと思われます。

とまあ、そう考察というか推理というか妄想かもしれませんがそれを進めると、飲酒習慣のある人間は、今よりももっと「切り捨てられた民」化してしまうんですよ。そうすると家族にも当然迷惑をかけるし、もちろんそのような酒による人格魔改造民は家族に見捨てられてるケースもあるでしょうから(お、俺のことや!)、そうした場合は孤独死ということになるでしょうね。糞尿にまみれながら。

あー、いやだいやだ。酒やめてよかったわ。て、もちろん酒やめてすべてが解決するわけじゃないですが、最悪の事態だけは、ある程度避けられるのではないでしょうか。そう信じたいす。

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