酒が社会の他の消費をシュリンクさせているのにも関わらず、メディアがそれに加担しているってどうなのよ、という話。

酒やめて、2362日

自動車業界よ、もっと怒れ!

一昨日、「酒による機会損失ってどのくらいのものなんだろうね。個人も社会全体も」といった話を書かせていただきました。断酒ブログの分際でそうしたマクロなことあるいは社会的なことに言及するのもアレではありますけれども、今日も引き続きその点について考察(?)させていただきたいと思います。夏休みなんだからよかろうもんということで。

まあしかし奨学金が顕著ですけれども、多くの学生が奨学金借金を抱えて卒業することで、他の分野が不利益を被っているという現状があるのではないかと思いますよ。

たとえばクルマですよね。我々の世代では、卒業し就職したらクルマを買うのは一般的な消費行動でした。また学生の時でも自分のクルマを持っている人も多かったのです。なぜなら携帯電話もなかったですし、男の子と女の子が二人だけの親密な時間が持てる空間としてクルマは貴重でした。クルマと青春の親和性が非常に高かったとも言えるでしょう。

ところが奨学金借金があったりすると、クルマを買うという消費行動ができにくくなるわけですよね。これって、トヨタとかホンダがもっと怒ってもいいことだと思うんですよ。奨学金のおかげで若者がクルマ買ってないじゃないかと。

また奨学金制度でいえば、一部の外国人留学生に対する厚遇ぶりが目に余るということもありますし、さらにはその奨学金の納付先である(私立)大学の職員(教員ではない)の厚遇ぶりもあまり指摘されませんが、学費を負担する保護者、そして奨学金を借りざるを得ない学生は怒ってもいいレベルだと思います。

一部の既得権益業界に美味しい思いをさせる余裕はもうない( -`д-´)キリッ

とまあそういった具合に、一部の業界が潤うおかげで一部の業界(奨学金の場合は保護者や学生だが)がわりを食う――こういうのもゼロサムというのでしょうか、そうした構造はいろんなところにあって、昨今ではNHKを視たくないからテレビを持たない層が増え、そうすると民放もワリを食うという指摘も出てきています。

このようなことは、むろん今に始まったわけじゃないでしょうが、昨今とくに顕著のようにも見えますし、これは世代間においてもそうですよね。「老人に奉仕する若者」の構造があります。

とまあ、断酒ブログらしからぬ話をさせていただきましたが、ただ、酒(の過剰な消費)ということを考えてみても、ここになんらかのかたちで手をつけないと、医療費の増大もあるでしょうし、それがますますの社会保障費増大をまねき、そしてそれがますます(酒以外の)消費をシュリンクさせていくことは自明でしょう。

むろん酒をはじめとした依存物質は、ものすごーく安直に快楽を得ることができますので(これはもう身に染みてわかっております)、他分野に比べお金を遣いやすい。

でももう昨今の増税などに見られるように、社会全体がいろいろぱっつんぱっつんになっていて、一分野だけに美味しい思いをさせる余裕はなくなっていると思うのですよ。

この辺の事情も踏まえて酒コマーシャル規制なども行うべきであるのに、正義の番人を自称しているくせして、「酒」という既得権益の番人になっているメディアってなんなのよ、ということを言いたいのでありました。

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