「一滴の酒でもNG」が明らかになったわけですが。

酒やめて、2418日

ng

Jカーブ効果も否定されています

断酒er界隈では以前から言われてたことで、その証拠(?)として以下の記事を見つけました。といっても半年も前のものなのですね。不覚……。

ビール1缶でも健康に悪影響 研究で否定される「少量なら健康に良い」

タイトル通り、一滴の酒でもNGとのこと。しかもガンの要因になるというのだから剣呑です。

こと脳に関しては、一滴の酒でもNGは以前から常識化していました。しかし、身体に関しては諸説あったと思います。

一般には、ちょっとの酒なら身体に良いということになっていたようです。これは人類が有史以来、信奉してきたことでもあります。酒は百薬の長といった言葉に代表されるように、身体を活性化させる効果があるとされてきたのです。

そして「Jカーブ効果」なるものがあり、酒量を横軸、死亡リスクを縦軸に取ると、まったく飲まない人よりも少しだけ飲む人の方が死亡リスクが少ない。つまり死亡リスクはJ型を描くとされていて、以前は厚生労働省のホームページにもその図が載っていました。が、今は消えています(「飲酒と循環器疾患の死亡率とのJカーブ関係が認められると報告されています」との「記述」はある)。

これは私の勝手な推測ですが、疑わしきは掲載せずの方針があるのでしょう。やっぱり。その「疑い」とは、一つは統計母体の問題で、まったく飲まない人には身体的に不具合を抱えているから飲まない人も含まれ、Jカーブ効果にはそのあたりのことが反映されてないというものです。

「100%毒水」認定できるのが大きい

では「ちょっとの酒」の酒量ですが、このブログでも度々取り上げていて、また取り上げる時期によってもその量が変わっているのですが、現在では缶ビール3分の2程度となっています。ここまでだったら、一応、適正飲酒の範囲とされていました。

が、今回、少なくとも冒頭の記事(に紹介された研究)では全否定されたかたちになったのですね。

このことが何を意味するのか、ということです。

断酒er的には、潮流が変わるはじまりのはじまりになるんじゃないかと期待してしまうわけですよ。世の中がそうなれば、断酒が続けやすいですから。身勝手ながら。

そのように期待する根拠としては、やはりタバコの例があります。タバコはあっという間に世の中から駆逐されてしまいました。公共の閉鎖空間やメディア上などで喫煙シーンを見ることはまったくなくなっています。これはやはり、タバコの副流煙によって周囲の他者もガンリスクを抱えるという事実が明らかになったのが一番大きいでしょう。

一方、酒はというと、他者の命を奪う点では飲酒運転が顕著ですけれども、社会的な「害」というものがこれまであまりにも軽んじられてたように思われます。あくまでもパーソナルな問題ととらえられてきた。それこそ人の飲酒にアレコレ言うのは余計なお世話だったのです。

だからタバコのように劇的に潮流が変わるかというと、微妙なところではあるとは思います。

しかしながら「一滴でもNG」は、「(酒は)9割方よくないけど、適正に飲む分にはまだ許容できる」とは、もう全然違うと思うのですね。少なくとも断酒を志す人にとっては、酒は「毒が入っている液体」ではなく「毒水」そのものだと完全に認識するための後押しにはなる。あるいは若者中心に酒を飲まない人にとっても、飲んでる人間、さらには酒を勧めてくる人間に対して、あいつらまーだ毒飲みしてるよと心の中でつぶやく論拠になる。

だからこそ繰り返しますが、潮流が(劇的に)変わるはじまりのはじまりになると、断酒erとして勝手ながら認定したいと思います。

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