タバコを吸う人が上級国民と「ヤニカス」に分化しているようです。酒はどうですか。

酒やめて、1712日。

タバコ値上げがあまり話題にならないようですが……

そういやこの10月1日からタバコが値上がりしたんですね。いつもならスーパーやコンビニで駆け込み大量購入する人を目撃するので、ああそうかと思うのですが、今回はそういう人にまったく行き当たりませんでした。外出する機会が少なかったのもあるのでしょうが、もうタバコ値上げという「行事」が、それほどインパクトがない、そして多くの人には関係ないことになっているのでしょう。

タバコについては税収2兆円が目標で、そこを維持できるかぎり値上げを続けるというのが基本方針だそうです。値上げして税収増になった分と値上げしてやめた人の分のプラスマイナスがゼロになるまで続けるということで、その分岐ポイントは、代表的な銘柄で800円程度だそう。だからそこまでは、ちょっとずつ、いわゆる茹で蛙理論で上げていくんでしょう。一気に上げてしまうと、そのバランスがマイナス方向に崩れてしまう。財政に関する限り、国は悪魔的でもあります。

ちなみに、たばこ税収の一部は旧国鉄の債務処理のために使われています。そして旧国鉄マンは、朝から飲んでも許される、つまりアル中になる自由がある人に分類されます(参考「僕らにはもう「アル中になる自由」がない」)。なので現喫煙者は、それに貢献しているという構造にもなりますよね。

嗜好品との付き合い方は二通りに行きつく!?

ともあれ、そういうふうな方針でどんどん値上がりしていくタバコですが、800円になると、やはり吸える人は限られてくるでしょう。累進課税である所得税をたくさん払っている高額所得者と同じ性格を帯びてくるのです。いや、今でもそうかもしれません。つまり喫煙者=上級国民という側面はあるでしょう。一方で、他のものを犠牲にしてまでタバコを吸うことにこだわる、いわゆる「ヤニカス」と呼ばれる人もいます。喫煙者に関する限り、この二層に分化しているのではないかと思ったりもします。

そこで酒は、と、余計なお世話ながら考えてみると、タバコとの大きな違いは、とにかく安く飲める酒の存在があることです。サンガリアやPBなどストロングゼロの類似品は安いスーパーだと88円とかですからねー。夢のようですよ。なおかつ、安くてそこそこ美味いウイスキーもあります。

ただ、そうは言ってもこのコロナ禍の中、世の中全体が貧乏になり、飲んでいる場合じゃないという状況も当然あります。飲めば確実にお金がかかるわけで、なおかつタバコと違って飲み出すと際限がなくなってしまうという側面も、これまた当然あります。さらに第三のビールや発泡酒の税制見直しなど、悪魔の手は安酒にも及んできています。

そうするとやはり、タバコ同様、飲めるのは上級国民と「アルカス」に分化していくというふうにも言えると思います。

社会状況が変化し、コロナ禍が追い打ちをかけ、その中で嗜好品と余裕で付き合える人とそれに固執して生活や人生を破壊してしまう人に分化していく傾向はどんどん強くなっていくでしょう。その「中間」で生きようとすれば、やっぱり「やめる」しか選択肢がなくなってしまうことを、ここに確認しておきたいと思います。

で、健気な(?)断酒者に対して、お前は飲めないけど俺は飲めるぅ~みたいにマウントを取ってくる輩がいたら(実際いるんですよw)、このご時世、飲んでられるなんて上級国民ですよっ! て皮肉ってやれはいいわけです(性格悪い)。

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