昔は仕事しか自己表現の手段がなかったけど今はいろいろある。だから酒もやめやすいのだという話。

酒やめて、1964日。

expression

「仕事」のプレゼンス、絶賛低下中!

ちょっと前に飲酒と「怒り」の関係について、2回ほど書かせていただきました(参考「酒飲むと怒りっぽくなるのは、酒さんの罠です」「そういや酒やめてから「怒った」ことないよなあ、という話」)。その繰り返しになりますが、私は今、生活で怒りというものが湧いてくることがないです。断酒で脳が変容したのでしょうが、ストレスがないのも一因だと思います。

なぜストレスがないかというと、ゆる~く仕事してるからです。断酒するとそんなに稼がなくても良くなるのです。私は定収入皆無のフリーランスであり、勤めている方は別の事情があると思いますけれども。ただ精神的に、そしてできれば時間的にもゆる~く仕事をすることは、これからの時代、誰もが意識する必要があるのでは、とも思っております。

というのは、まず「稼ぐ」という点に関して、仕事をして稼ぐ、つまり自分の時間をお金に換えるということがもうアウトオブデイトというか割りに合わなくなっている。政府でさえ投資で資産形成しなさいと言っていますし(もう面倒見られないから、ということなんでしょうけど)。とりあえず不労所得というものが誰の人生でも大きなプレゼンスを持っています。

だからそうした不労所得を生むシステムをつくるためには、正規の労働以外の時間が必要になるわけですが、それを阻むのが酒、ということは、いつも書かせていただいている通りです。

でもって、ここで言いたいのは、今までだったら仕事の目的はもちろんお金でしたが、やっぱり自己表現の場という要素もあったと思うんですよ。古い世代特有の考え方かもしれませんが。逆に言えば、我々の世代は、自己表現は仕事を通してしかできなかった。だから結構仕事頑張っていたと思います。

仕事を自己表現の場と考えなきゃ、とたんにラク~に

でも今は違うじゃないですか。自己実現とまではいかないまでも、発信しようと思えば、ブログもあるし動画もあるしSNSもある。kindle出版だって手軽です。つまりそっち方面である程度自己表現欲みたいなものが満たされて、必ずしも仕事を通じて、ではなくなりましたよね。

なおかつここが重要なのですが、仕事を通じての自己表現というものは認められることが非常に少ない――いや、有能な人はそんなことはないのでしょうが、少なくとも私の場合は非常に少なかった。だからますます仕事をしゃかりきにする、ストレスも溜まる(だって認められないから哀)、そして酒飲みたくなるの「構造」ができあがってました。

そうするとめでたく昭和的な「今日も仕事がんばったストレスも溜まった酒でも飲もう」の、ただそれだけの人生とあいなります。

そうではなく他に自己表現の場を求め、本業をゆるワーにするとストレスも溜まらないし、酒飲みたくなる理由も排除できる――というと綺麗ごとのように聞こえるかもしれないし、お前はフリーランスだからそれができるんだよとも言われそうですが、精神的に、いーんだいーんだこんなもんで、で仕事にあたると、わりに酒飲みてーにならなかったりします。経験的に。そして酒飲まないと、いつも書いていますが、誰にも期待せず諦観ベースで本当に淡々と坦坦と生きていけますので、ますますストレスが溜まらないという好循環も生まれるのではないか、と。

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