酒飲むと怒りっぽくなるのは、酒さんの罠です。

酒やめて、1956日。

anger

飲酒習慣があると、普段でも切れやすくなります

一昨日、私自身が他者の飲酒癖をその他者への攻撃(?)に利用したという話を書きました(参考「酒飲むと「社会的寿命が縮まる」のは、飲酒癖を他者に恣意的に運用されたりするからでもあります」)。性格悪いちゃー悪いのですが、妹に対してだからまあいいでしょう(いいのか?)。

お前、やたらプンプンしてるけど、酒の飲みすぎなんじゃない、というふうに言ったのですね。妹は大酒飲みではあります。

で、酒を飲むと、切れやすくなるのは事実です。飲んでいるときの「怒り上戸」だけでなく、飲酒習慣があると普段でも切れやすい人格になります。断酒友の友人の酒飲みも、アンガーコントロールが効かねーんだよおおおお、とか言っているそうです。自覚しているだけ立派ですけど。実際、私もそうでしたが、自覚すらしていませんでした。

でもまあそれでも、若いうちは何とかなるかもしれませんが、歳食って、これに加齢による脳の萎縮が加わると、ますます感情のコントロールが効かず、ますます切れやすくなるということで、皆さまも周囲を観察してみると、切れやすいジジイはわりに酒飲みだったりするのではないでしょうか。

とまあここまでは常識の範疇かもしれませんが、言いたいのはその先でありまして、それは実は酒が仕向けているということですよ。いつも書いていますが、酒さんは、自分に都合のいいように人間の性格を造り変えていきます。切れやすくするというのもその一環です。

AがLを呼び、二乗で酒を飲みたくなる負の連鎖

さて、酒が飲みたくなる(断酒者にとっては再飲酒したくなる)心理状態を言い当てたものにHALTがあります。Hungry=空腹、Anger(Angry)=怒り、Lonely=孤独、Tired=疲労ですね。このうちAの状態、すなわち怒りが湧くと酒飲みたくなるわけですよ。でもって、先に書いたように飲酒習慣があると怒りっぽくなる。つまり、酒飲みたくなる状況が増えるわけで、こりゃ酒さんにとっては非常に都合がいい、と。こういう負のマッチポンプが完成するのです。

また、酒さんは人間を寂しくさせる、つまりHALTのLをも呼んでしまいます。これもAと同じで、酒飲んでいるときに人恋しくなるだけでなく、普段の性格も寂しがり屋さん(そんな可愛いもんじゃないが)にします。そしてこれも加齢と「×」ですね。皆さまの周りにもいるであろう、やたらかまってちゃんのウザいジジイは、飲酒習慣があるんじゃないでしょうか。

酒は、人間を怒りっぽい人へとの魔改造し、同時に人間を寂しがり屋さんへと魔改造する。でも怒りっぽいとだいたい周囲は離れていきますわな。そうすると、寂しがり屋さんなのにも関わらず、その寂しさをますます助長する状況が生まれてしまう。で、ますます酒飲んでしまう、と。

つまり酒さんは、AとLのダブル効果(?)で人間をして酒飲むようにしてしまうのですねー。いや、怖いです。もっと早くこの事実に気づいていればよかったといういつもの結論なのですが。

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