「自分軸の時代」ということから、日大アメフト大麻汚染問題を考えてみると。

酒やめて、2500日

日大アメフト部の廃部は是なのか非なのか

日大アメフト部の大麻汚染が波紋を呼んでいます。この事件に関して、日大がアメフト部廃部の方針を打ち出すと撤回署名がなされたりして、迷走しているようでもあります。「廃部するべきでない」「廃部するべき」には、それぞれ以下のような論拠があるように見えます。

①廃部するべきではない……一部の部員が行ったことで関係ない部員もいる。そうした部員は一途にアメフトに打ち込んできたのに廃部とはかわいそうだ

というもので、メディアなどはこちらの論調が主流のようです。学生ファーストという言葉もよく聞きます。

一方、

②廃部すべき……大麻汚染は日大アメフト部の宿痾というもいうべきもので、部そのものの責任である

というものです。

ここに、現在の「18歳成人」がからんできて、問題を複雑化しているようにも見えます。これは②の論拠になるもので、吸わない部員による自浄作用は働かなかったのか、大人なんだから働かせるべきだった、であり、しかし①派は、それを大学生にそれを求めるのは酷だ、ということですね。

さて、このことの是非を断酒ブログで論じるのもナンですが、ただ、断酒ブログ的に一つ言えるのは、大麻はじめ酒やタバコなど依存系物質摂取の最初の一歩は、部活動のような「環境」が促すものだということです。いわく、先輩が大丈夫と言ったからというヤツですね。

酒を飲むも飲まないも「自分」で決める時代と社会に

大麻の場合は「犯罪」なので一応除外して考えると、ここで問題にしたいのは、当然ながら酒、でありますよ。

多くの人は高校を出て酒を覚えます。大学に進学した場合はサークルでというケースが多いでしょう。つまり、前述したように「環境」が酒を飲ませます。

ただ我々くらいの世代までだったら、卒業後就職してしまえば終身雇用制もかろうじて機能していたので、そのまま飲み続けてもあまり問題なかったと思います。

一方、いつも書いていて恐縮ですが、今の社会は、自分の人生は自分で責任を持ち、戦略立てて生きていかなければならないようになっています。

なので、大学で酒飲み「環境」があったとき、それにどう対応するかはまさに自分次第です。中高のときから自分の考えで生きていくということを、マトモな学校ならことあるごとに教えていますし。

まあそれでも18歳だから……という向きもあるかもしれませんし、コメンテーターなどはそうですよね。

ただ、社会状況は自分の判断ということをことさらに求めていて、つまり同調圧力に屈して生きると明らかに馬鹿を見るということが明らかになっている。その一局面が、廃部でアメフト選手としてのキャリアが断たれる日大生ということになるのでしょう。

えーと、なにが言いたいかというと、ですね。まだ大学生だし、という本人や一部周囲のメンタリティと、今の社会状況は著しく乖離している、と。「自分」を持っていることがなによりも尊重され、繰り返しますが同調圧力に屈しても誰も助けてくれない。だから前も書きましたが、酒に対しても「自分はどうなんだ」が必要になっていて、実際、そういう若者が出現している。ジジイ世代も見習いたいと思います。

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