病気なのにヘイトされてしまうアルコール依存症。しかし克服すれば、他の病気と違って「自分2.0」になれるのだ!

酒やめて、1304日。

病気は絶対にヘイト対象にしてはいけないものなのに!

安倍首相の辞任に際して、立憲民主党の石垣のりこ参議院議員が以下のようにツイートして、案の定炎上しています。

大事な時に体を壊す癖がある危機管理能力のない人物

これについて、イスラム思想研究者の飯山陽氏は「安倍総理だけではなく、私を含む、持病を抱える全ての人に対するヘイトスピーチである」と指摘したそうです。

ちなみに同氏の『イスラム2.0』は超絶名著だそうで、ちょっと読んでみないといかんなあと思っております。

それはともかく、野党議員というのはどうしてこんなふうな、しょーもないヘイトを度々するのでしょう。麻生さんに対する「ひょっとこ発言」もそうですよね。病気や本人起因でない容姿をヘイトするのは最低最悪な行為です。

安倍さんが潰瘍性大腸炎になったのは、当然ながら本人の責任ではありません。にも関わらず、政治家としての能力や実績に対しての正当な批判ではなく、病気をネタにヘイトするのは、なんというか品がないです。国際マナープロトコル的にとらえてもやはり最低でしょう。

そもそもヘイトというものに対して非常に敏感なメディアからして、病気をネタに安倍批判する風潮をリードしてきました。これは自分たちが正しいと信じるイデオロギーのためなら、そうしたことも許されるという驕った心理がベースにあるのでしょう。

いずれにせよ病気をヘイトするのは、映画『ベン・ハー』が描いたローマ時代にハンセン病患者を業病として差別していたのと同じじゃないですか。

アルコール依存症は克服すれば「2.0」になれるのだ!

さてアル中あるいはアルコール依存症について、です。これも今や病気認定されています。そして私の場合は本人責任ですけれども、そうじゃない人もたくさんいます。でもヘイトされます。私も度々されました。この辺のところは以前も書かせていただきました(参考「アルコール依存症は病気なのに、暴言対象になってしまうという理不尽」)。

アル中に対するヘイトは、男性のハゲ、デブ、チビに対するヘイトと同程度だと思います。体感としては。加えて「脳が委縮している」というきわどいことまで言われ、そう評価されがちです。

ですから、めちゃくちゃ損ですよ。こういうこともだんだんと改善されていくのかもしれませんが、なにせ議員やメディアが、ちゃんとした病気である(?)潰瘍性大腸炎をヘイトする世の中ですからねー。なかなか難しいかもしれません。

ただしアルコール依存症は、ある日突然、自分で治癒させることができます。もちろん簡単ではありませんが(簡単じゃなかったです汗)、ただ潰瘍性大腸炎はじめ本当の(?)病気に苦しんでいる人からすれば、これはめちゃくちゃうらやましいことだと思いますよ。

もうひとつ、アル中、アルコール依存症からの「帰還」でいいところがあります。

普通の病気は、回復しても原点復帰ですよね。安倍首相の場合、「安倍首相1.0」だったのが病気によって遂行能力が「0.7」とかになってしまったから辞任しましたが、病気が治ればこれが「1.0」に戻るということです。多くの病気はそうです。

ところがですね、アルコール依存症の場合そうじゃないんですよ。治ったら「1.0」への復帰ではなくてそれこそ「2.0」になれるのです。「俺2.0」です。そこがかなりすごいところだと思いますねー。つまり断酒したという自信が、自分を進化させてくれるのです。

病気なのにヘイトされてしまうという恨み言を書きましたが、この点では非常におトク度(?)が高い病気なのではないでしょうか。

なお、本業のほうのホームページに

安倍首相は、なぜ成蹊大出身なのか

というコラムを掲載しています。「なぜ?」と思っている方は、一読していただければ嬉しいです。

ともあれ、

安倍首相、お疲れさまでした!

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