酒やめて、1428日。
せっかくの元日なので、多少はお役立ち情報ぽいことを書いてみたいと思います。本当にお役立ちになるかどうか分かりませんが。ちょっと前口上も長くなるかもしれませんが、お付き合いください。
とにかく飲酒の代替行為を見つけたい!
結局のところ断酒とは、飲酒の代替行為を見つけることなのだということをこのブログではさんざん主張(?)してきました。
飲酒というのは頭の中に脳汁、つまりご褒美物質を噴出させる行為なわけですよね。そしてその脳汁を出す他の行為を見つけてしまえば、飲酒の大いなる抑止力になるという理屈です。素人理論ですが真実だと思います。
で、酒やめてしばらく経つと、ちょっとしたことでも脳汁が出るようになることもまたこのブログで訴えてきました。それが仕事であっても掃除であっても、です。
でもまあそれではあまりにもさびしいし、「出具合」もしょぼいです。やっぱり、そのようなタスクではなく、自ら望んでやることで脳汁を噴出させたいものです。私の場合、運動関係ですね。運動音痴のくせしてなぜか昔から身体を動かさないと気が済まないタチだったので。そして酒をやめて始めたのがランと筋トレであり、これらがわりと多くの脳汁を出してくれることもわかってきました。これは多くの断酒者に共通した感想でしょう。
そうした脳汁噴出促進行為の中で、飲酒に匹敵するほど高い能力を持つものはサーフィンであるということも以前書かせていただきました(参考「サーフィンが飲酒の代替行為として決定的に有能な理由」)。飲酒の代替となる強烈な行為を求めている人に対しては、本当にお薦めしたいのですよ。
サーフィンは実はラク~なスポーツなのだ!
さて、私事ながら一昨日に7キロほどランしたのですが、昨日になって膝が痛くなってしまいました。当分走れないでしょう。ジジイになると、気をつけているつもりでもこういうことは起こりがちです。
その点、ありがたいのがサーフィンなのですね。
なにしろ、波待ちしているときは、ぷかぷか浮いていればいいだけですから、自分の体重を自分で支える必要がない。クジラがその巨体を水中でこそ維持できるのと同じ理屈ですよね。
で、ロングボードで小波を相手にしている限り、超絶安全でもあります。またボードにまたがってぷかぷか浮いているときは、腹筋を使って知らず知らずのうちにバランス取っていますので、腹筋引き締め効果もあると確信しています。広告プロダクションなどにバランスボールに座ってイラストレーター使っている人がいたりしますが、それと同じですね。
そんなわけで、おっさんに(女性にも)最適なのですよ。繰り返しますが、サーフィンの脳汁噴出促進能力は、飲酒にも勝るとも劣らぬものがあります。だからアル中やアルコール依存症と同じく、サーフジャンキーなる人種も生まれてしまうのです。しかしそれとて、アル中よりも一億倍マシです。しかもサーフィンをしていれば、さすがに酒飲んで海入るわけにはいきませんから、日暮れまでは酒飲まずに済みますし。
「道具勝ち」できるのがサーフィンのありがたさです!
そのサーフィンの始め方について書いてみたいと思います。ある程度齢くった断酒者が始めるとき、というテーマ(?)で、です。
サーフィンが中高年向きなのは、足腰に負担がかからないだけでなく、「道具勝ち」できるスポーツであることです。サーフィンでもっとも重要なのはテイクオフですが、これはボードの浮力があればあるほど簡単です。だから極端な話、浮力のないボードに乗っている若い衆を出し抜く(?)こともできるのです。
前にもちらと触れましたが、我々が行うのはロングボードで小波を相手にするサーフィン(のみ)です。それでも脳汁はドバドバ出ます。我々に必要なのは、サーフィンをスポーツとして究めるのではなく、あくまでも飲酒の代替として脳汁を出すことであることをここに再確認しておきたいと思います。
さて道具勝ちの件ですが、たとえばテニスだと、いくらスイートスポットが広いラケットを使ったってしれています(たぶん)。でもサーフィンは、初心者だろうが、齢くってようが、ブランクが長かろうが、運動神経がなかろうが、かなりの部分を道具がカバーしてくれます(あくまでも小波の場合)。一般にサーフィンは「はじめてするスポーツ」としてはハードルが高いようだけれども、「上手くなる」ではなく「脳汁を出す」ことを目標にすれば、そのハードルはかなり下がり、それを手助けしてくれるのが道具選びというわけです。
以下、「脳汁出すための道具選び」について記したいのですが、それに関連するものとして、トランスポーテーションの問題があります。
トランスポーテーションといっても、必ずしも車とは限りません。私も今現在は車で海に行っていますが、今年は電車サーフィンにシフトしようと計画しています。
関東の方限定の話になりますが、湘南の鵠沼海岸にはボードを預かってくれるサーフショップがあって、そこからなら海岸までロングボードでも抱えて歩けます。したがって駐車場問題に悩まされることもありません。
●鵠沼でボードを預かってくれるサーフショップの一例
(こちらは実際に問い合わせたことがありますが、とても丁寧に対応してくださいました)
なぜ、そういう話をするかというと、サーフィンは海に行って実際にやればめちゃ楽しいのですが、そこまでの準備がなかなか難儀であり、私なども飲酒時代は、当然のようにサーフィンしたいけど面倒くせえなあ酒飲んじゃおうか、になっていました。だから「行く」までのハードルを下げる必要があります。それで電車で行ける体制をつくることもひとつの方法かな、と。
もちろん電車よりも車のほうがラク、という人も多いでしょう。そうしたときは、なるべくボード中積みで行くことです。いちいち屋根に積むのは面倒くさいですからね。
ちなみに私は、車はトヨタアクアでボードは9‘6ft(298センチ)、9ft(274センチ)、8ft(244センチ)を使っています。このうちアクアに中積みできるのは9ftまでです。ただ9ftの場合、ダッシュボードにボードが乗るかたちになり、左側のサイドミラーが見にくくなります。一方、8ftだったら自然なかたちで中積みできます。
サーフボードというものは長くて厚くて幅があるものほど浮力があり、テイクオフがラクです。でも、ですね、私のこの8ftのボードはソフトボードです。通常、サーフボードはウレタンフォームでできているのですが、ソフトボードはスポンジ素材で軽く、そして浮力があります。8ftのソフトボードの浮力は、9‘6ftのウレタンボードと同程度です。ですからそれくらい「道具勝ち」しやすく、しかも中積みできる、軽い、ということを合わせて、トランスポートにきわめて便利で、それは「気軽に海に行ける」ことを意味します。ここが非常に重要なのですね。しかもソフトボードは安いです。この意味でも「気軽」です。
で、今、その8ftのソフトボードをアマゾンで検索してみたのですが、なぜか「売り切れました」のオンパレードです。季節的なものだと思います。ちょっと待ってでもソフトボードの場合、8ftを選ぶべきです。
また、通常のウレタンフォームのボードであれば、9‘6ft以上の長さのものを選ぶべきです。サーフショップのボードロッカーはたいてい9‘6ftまで対応ですし、また車でも、ステーションワゴンタイプや大きめのSUVなら中積み可能です。
わいは波と一体なんやで~が極意!?
最後に、テクニック的なことを書いておきたいと思います。私のような歴だけは長いけれども、永遠の初心者と言っていい存在がテクニック云々について語るのは不遜以外の何物でもないのですが、これはサーフィンブログでなく断酒ブログなので構わずやらせていただきます。
サーフィンで脳汁出すためには当然ながら波に乗ることが第一条件で、それを決定づけるのはテイクオフです。
今までこのテイクオフについては、パドリング万能主義、パドリング原理主義が主流をなしていました。できるだけ速くパドリングして波とボードの速さを合致させる、というと、理に適っていますが、それを超えて「とにかく根性でパドルすれば波に乗れる」という主張がまかり通っていたようにも思います。私などもそうやってサーフィンの先達に教えてもらいました。
でも、こと「ある程度年齢いった断酒者が断酒継続のために脳汁を出す行為」としてのサーフィンで「できるだけ浮力のあるロングボードで小波に乗る」ということを考えたとき、必ずしもパドリング原理主義が最適とは思えません。
私が思うテイクオフのコツ、はですね、汗顔を承知でいえば、
常に波のトップよりの2/3程度の位置をキープしてゆっくりパドルする。したがって後ろをたびたび見ながら、自分と盛り上がっていく波の関係を確認することが重要。
その際、ボードをできるだけブラさない。そして胸でボードを押す。さらに、わいは波やでえ波と一体やでえええええええええええと、心のなかで念じる(笑)。
そうすると、自然に波がボードを押してくれるので、スタンドアップすればオッケー! ということにあいなります。
て、そんな簡単で単純なものではないのですが、要はそうした気持ちでやることが重要ではないか、と。なにしろ「ある程度年齢いった断酒者が断酒継続のために脳汁出す行為」としてのサーフィンにおいては、疲れないことがポイントですから、しゃにむにパドルするわけにはいかんのです。
以上、飲酒の代替としてのサーフィンについて、厚顔にも語らせていただきました。参考になるかどうかはわかりませんが、ただ、代替としてサーフィンの脳汁噴出促進能力が非常に高いこと、そして案外気軽に始められ、案外簡単に脳汁を出してくれるようになる、ということをご理解いただければ幸いです。今年もよろしくお願いいたします。