酒やめて、1275日。
タイトルを見てゲンナリしてしまった方もいるかもしれませんし、私も断酒したばかりの頃だったら、こんなタイトルの断酒ブログがあったとしても、何言ってやがんでえ、と、たぶん読まないでしょう。ただ、ご損はさせないつもりなので、最後までお付き合いいただければと思います。
テレビばっかり視てるとバカになっちゃう。もちろん酒も……
さて、貧困への特急券としてよく挙げられるのが「酒」「ギャンブル」「テレビ」です。「酒」「ギャンブル」は実質的にもお金を奪うので(ギャンブルは勝つこともあるのでしょうが)、特急券としての能力(?)は分かりやすいです。では「テレビ」はなぜかというと、一言で言えば愚民化してしまうから、になるでしょう。
テレビばっかり視てるとバカになっちゃうよ、そしてバカだとお金が稼げないから貧乏になっちゃうよ、という理屈になりますよね。超絶大雑把に言えば。
そして当然ながら、時間の無駄遣いでもあります。
今は、たとえ組織という安定にディペンドして生きていても、いつそれが失われるかもしれないというリスク含みの時代であり、したがって何にも頼ることなく自立して生きていけるよう、常に自分を向上させることがすべての社会人に課せられていると言えます。テレビはそれを大きく阻害するということですよね。バカになっちゃうという面でも、時間が奪われるという面でも。
その伝でいけば、酒もまったく同じです。時間の奪われ方が半端ないことはこれまでも何度も書いてきましたが(たとえば参考「断酒には「光陰矢のごとし」をストップさせる力がある!」)、バカになる、すなわち脳を劣化させることもまたよく書いてきました(たとえば参考「「大酒飲みである=脳が萎縮」が常識化している今、酒飲みに対する評価も変わらざるを得ないという話」)。
ですから酒もテレビもタチが悪いです。ギャンブルは言わずもがなですけど、ただこちらは人口そのものが大幅に減ってますから。
酒やめて、金もない。さて何をするか
その酒とテレビですが、お金がないとこれしか楽しみがない、といった一面も持っています。
基本的にテレビはタダですし、酒も宅飲みなら今や非常に安く飲めますからねー。一番お安い娯楽です。また、これもいつも書いていて恐縮ですが、酒飲むと、テレビのようなクオリティが低いコンテンツでもそれなりに楽しめてしまいます(参考「飲酒形態の二極化が意味するところは何か」)。まさに愚民化、貧困化の二乗ですな。
そして酒をやめると、このお安い娯楽が享受できなくなってしまうのですね。だからといってすぐに将来に備えて勉強しようというふうにはなりません。そういう建設的なことができる脳の力がまだ回復していないのです。私の場合はそうでした。
また酒をやめたばかりの頃はお金もありません。それまで酒にすべてを投じていますから。ですからどうしたらお金を遣わず、時間と心の隙間を埋められるか、ということは、わりに重要な課題になります。で、私が始めたのはランニングですが、もっと手軽にできる暇つぶしがあって、それは掃除です。
実は掃除も、やり出すとドーパミンを出してくれるんですよ。酒やランニングと同じで。
昔、『トイレの神様』という曲が大ヒットしました。トイレをきれいにすると美人さんになれるんや~でという内容だったと思いますが、トイレ掃除をすると金持ちになるというふうにもよく言われます。そして若干、スピリチュアルぽく捉えられています。でもこれってある程度の「科学」ではないかな、と。
と、ここで思い出すのが高校時代の先生の言っていた言葉です。
掃除ができない人は心を片付けられない
掃除には心を整える役割があるのかもしれません。そして心が整えばそれは仕事にもいい影響与え、金を稼げるということに結びついていくという理屈でしょう。
とりあえず酒やめて掃除を始めるのは、一番お金がかからない暇の埋め方であるとともに、今まで酒に金遣いすぎていたけどそれをやめたんだから、これからは金持ち目指すでえええええええ! の号令になるのでは、と思います。
まあこのあたりのことは、私自身が金持ちになってないので、なんの「エビデンスw」にもならないのですが、ただ掃除はやってみると案外楽しくて、ドーパミンドバドバ……ではないものの、チョロチョロくらいの効果はあります。
なにしろ酒飲んでる時代は、掃除ナニソレタベラレルノだった私が、今や掃除大好きになっているのですから。これは草生えてないほうの「エビデンス」です。