世代間格差は確かにある。でも克服する方法もある、たとえば酒飲まないとか……という話。

酒やめて、1241日。

企業の新卒採用数の多寡で世代全体の運命が決まってしまう!?

今回のコロナ禍で、世代間格差というものがクローズアップされました。もちろん以前から言われていたことですが、誰の目にもあからさまなかたちで見えましたね。一言で言えば「老人に奉仕する若者」の図です。これは今まで社会保障など構造的な問題であったのですが、もっと日常レベルで、たとえばマスクハンティングなどで見えちゃったのです。

そもそも日本は、このような老若対決の格差構図もありますが、生まれた年によっても運命が大きく変わってしまう社会構造になっているのは周知の通りです。そのこともまたコロナ禍で明らかになりました。就職について今年度、過去最高の就職率を記録した一方で、来年度入社組はまったく不透明になってしまっています。

さて、世代による運不運でいうと、やはり氷河期世代問題がクローズアップされるでしょう。

氷河期世代の就職難は、バブル世代大量採用の反作用とも言われています。で、私は、入社年度でいえば世がバブルに浮かれだす、その少し前です。

これをプレバブル世代と勝手に称させていただきますが、入社して仕事を覚えバリバリやり始めた(私の場合、そうではありませんでしたが)頃にバブルがやってきてイケイケになり、そこで我々の業界は、独立がブームになったのです。

昨年でしたか、私よりも少し下の世代、まさにバブル世代の方とお話しする機会があったのですが、某巨大情報産業企業に勤務するその人は、数百人の同期入社のなか残ってるのは自分だけと言ってました。

ただし高校や大学の同級生を見ると、堅い分野に行った連中はたいてい定年まで勤め上げようとしています。そしてそのちょっと下のバブル世代は、堅い分野でも、おそらく定年よりも前にリストラの波を被っているのでしょう。ですから我々世代、プレバブル世代は、最後の定年世代と言ってもいいかもしれません。

で、そのあとに続くのが氷河期世代です。私も社会人として、氷河期世代の就職状況について目の当たりにしていました。バブル世代が中堅大学出身でも、三井物産や興銀(現みずほ銀行)といった当時の超人気企業に易々と入っていったのに対して、氷河期世代は東大早慶でも文系の場合なかなか就職が決まらない状況で、やはりこれはものすごい衝撃でした。

日本の場合、企業が求人を多くするか少なくするかで、その世代全体の運命が決まってしまいますが、これってやっぱり異常ですよ。

なにかにディペンドすることが一番リスクの大きい生き方に

でも、ここにきてITインフラの発達で、個人副業あるいは起業がしやすくなっているじゃないですか。一方で、企業への就職が将来の保証にならないことが若者の間で常識化し、とくに自分の個人的なスキルアップが図れない企業や、転職に際して嫌われがちな一般行政公務員を選んでしまうと、かえってリスクを負ってしまうということもだんだん浸透してきています。

つまり今、そして今後は、何にもディペンドできず、真の意味での自立をしなければいけないわけですよ。で、出ましたね、ディベンド(笑)。

今後生きていく上で、世代関係なく、ディペンドできるもの――たとえば組織にディベンドしてしまうのが、一番リスクがあるということですよね。そして、はい、最悪のディペンド対象は酒、です(笑)。

まあこんなふうに考察(?)を進めると、酒飲んでる場合じゃないの意味はどんどん大きくなってるのかもしれません。

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