酒やめて、1131日。
私はフリーランスという立場で仕事をしているので、暇イコール数ヵ月後の経済的死を意味します(笑)。えーとすみません、ここでの「暇」というのは昨日書いた「暇」(参考「酒をやめると、暇と金が手に手を取ってやってくるよ!」)つまり可処分時間ではなく、要は仕事がないことです。で、飲酒時代はこの暇な状態というものが非常に怖くて仕方がなかったのです。そして実際に暇になると、やはりめちゃ不安でした。
酒やめると将来が楽観できるは本当だった!
以前も紹介したのですが、断酒友が断酒を始めたばかりの頃のブログに、酒を飲まない友人の話を書いていました。詳しいことはリンク先(「そのうつ、正体はアルコールかも?」)をご参照いただきたいのですが、その酒を飲まない友人(たぶんその人もフリーランスに近い立場で仕事をしていたのでしょう)は、リーマンショックあるいは東日本大震災で景気が落ち込み仕事が少なくなったときにもわりに平然としていられたというのです。
実はこのブログ記事を読んだとき、私は断酒を始めて数日といったところでしたが、そんなことあるかい、酒を飲もうが飲むまいが暇をどう感じるかは人それぞれだよ、と思っておりました。ところが今は違うのですね。もちろん暇なときはありますが、それはそれとしてその暇を前向きに受けとめられるのです。
と、言うといかにも綺麗ごとで、書いていておしりがおちょばゆい感は否めないのですが、事実を紋きり調の言葉にすると、そういうことになります。もうちよっと上手く表現できればいいのですが。
ともあれ暇が怖くなくなった理由として、一つには酒を飲まないので生活がミニマムになったことが挙げられます。単純にお金を使わないので、将来的にお金が入ってこないことが予想されてもあまり心配にならないのです。別に稼がなくても生きていけるやん感がかなり強いです。
以前はどれだけ酒に金遣っていたんやという話ですけどね。でも私の場合、遣っていたといってもせんべろですからそれほど大したことはなかった。それでも、飲まないとお金に余裕ができると実感できます。
「酒やめると人生好転する」は真実だった!
もう一つは精神的なものですね。「前向き」とは非常に雑駁な言葉であまり使いたくないのですが、私のボキャではそうとしか言いようがありません。ただこのことを多少なりとも深掘りしてみると以下のようになるのではと考えます。
酒を飲んでいた時代は、暇=数ヵ月後の経済的苦境に対して焦りがあり、あーやばいやばいやばいやばいという感じだったのですね。でも具体的にどう対処すればいいかわからなくて、とにかく「やばいやばい」が先に来ていました。
ところがですね、酒をやめてからしばらく経つと、いつも書いている通りセルフエスティームが強烈に湧き上がってきますので(参考「セルフエスティームをアップさせるための、一番簡単な方法」)、暇だろうがなんだろうが、自分できちんと対処すれば何とかなるといった心持ちになれるのです。しかも、前述のように酒をやめたことでそれほど目先のお金にあくせくしなくて済むようになっていますので、かなり長期的な視野で仕事を組み立てられます。このことが結果的に仕事の充実にも結びつく。だから焦らなくて済むのです。
「やばい」という感情ではなく、対策を考えるという理性で対応できる。かっこよく言えばそうなります。
断酒友のそのまた友人であるところの酒飲まない人が、不景気でも楽観的になれたこともその当時はスピリチュアルぽく受け止めていましたが、そのスピリチュアルにもきちんと科学的というか現実的実践的な裏付けがあるのだということを今実感できているのです。酒をやめると、どういうかたちであれ人生が好転していくと多くの断酒者が語っていますが、やはり真実だと思いますね。
ですから余計なお世話かもしれませんが、今なんとなく人生上手くいってないなという人ほど酒をやめてみるという選択肢が大きな意味を持つのではないでしょうか。
私のように、主に酒起因でいろんなことが上手くいってない人が酒やめると人生が好転し出す。これは当たり前といえば当たり前です。でもそうじゃなくて、普通に酒飲んでいて、別にそれで問題起こしたことがないレベルの酒飲みでも、やめると、いろんなことが上手く回転し出すと思います。
またもしかしたら、この新型肺炎禍で、リーマンや震災当時のような不景気がやってくるかもしれません。だからこそ! でもあると思うのです。