酒やめて、2234日。
日本は酒を媒介としてディストピアに向かっている!?
ずいぶん前ですが「とにかく日本は酒が安すぎるんだよ、という件」という話を書かせていただきました。実際、今の日本においては、飲酒という行為がもっとも手軽な娯楽でありドーパミン放出支援行為になっています。
人生における飲酒という行為は、たとえば仕事上の付き合いだとか(それも相当にアウトオブデイトですが)そうしたことで機能していたものが、徐々に、脳の「ドーパミンはよ出せや」に応えるものになっていきます。脳を喜ばせるために酒でも飲むか、ということですよね。そのトリガーが、いわゆるHALT(H=Hunger、A=Anger、L=Lonely、T=Tired)です。私もまさにこのパターンで酒を飲んでおりました。世間ではそういう人を指してアル中というのでしょう。そう考えると、アル中は飲酒量ではないということがわかります。
そして、冒頭に引用した通り、今の日本の状況がさらにこれを後押ししていると思います。酒しか楽しみがない人口がどんどん拡大しているわけですよ。それで栄えるのは酒造会社はもちろんですけれども、宣伝しているオールドメディアだったり、自分のアタマで考えない国民が増えて嬉しい施政者だったり、日本人が骨抜きになって嬉しい中国だったりするのでしょう(参考「【国税庁「サケビバ!」問題】昔、イギリスが清に対して行ったゲスい手を、自国民にやってどうすんのよ?」)。酒を物差しにするとディストピアに向かっていることがわかります。そこに立ち向かってるのが断酒erだと勝手に考えておりますがなにか?
と、そんな大それた話をこのブログでしても詮ないので、ドーパミンに話を戻すと、これもいつも書いていますが、断酒は、そのドーパミンを出してくれる代替行為を見つけることに他ならないわけです(参考「断酒を続けるということは、飲酒の代替行為を探し続けることにほかならない!?」)。
「『運動するとすっきりする』←ナニ馬鹿言ってるんでえ」←馬鹿
つまり脳は常にドーパミンの放出を求めているということを前提に考える必要があります(大げさ)(参考「そもそも人間は「中毒」状態を必要とする動物なのだ。だったら……」)。
そして飲酒は、安価、手軽であり、ドーパミン放出支援能力も抜群です。コスパがめちゃいいわけですよね。だから酒やめられないということになるのですが、ただこのドーパミン放出支援能力を分子にとり、それにかかるコストを分母とすれば――すなわち「コスパ」という点では、運動も負けてはいません。筋トレなどは私なども家でやってますけれども、コストの部分で言えばゼロですからね。酒さんよりも上であります。
酒飲む代わりに筋トレを――。実際、私なども飲酒時代にそう聞いたこともありましたけども、ナニ馬鹿言ってんでいっと思っておりました。筋トレが酒の代わりになるかいっみたいに思っていたんです。が、これがなるんですね。さすが、Testosterone先生が「人生の99.9%の問題は、筋トレで解決できる!」と言うだけのことはあります。
筋トレをはじめとした運動の効用は脳科学の分野とも絡んでくるのでしょうが、ともあれ「HALT」に出くわしたときに、とりあえず筋トレをやってみるのは良い方法ですし、それで「解決」もできたりします。高校生の時に運動部活生が言ってた「部活やると嫌なことも忘れる」というアレですね。
実は高校生の頃は、そんな部活生をバッカじゃねーのと思っていて、こいつってサリンジャーもトーマス・マンも読まずセックスピストルズもトーキングヘッズも聴かず、部活ばっかりやっててまったく意識が低い奴だと馬鹿にしておりましたが、人生の困難を解決する手段を身に付けているという点においては、そいつの方がよっぽど上だったわけですよ。トーマス・マン読んでても人生の謎が深まるばかりですから。
そのような、脳筋というと失礼だけど運動の効用を属性として身に付けている人間と、(大人になっても)中二病では、前者が強いということに、この齢になって酒やめて、やっと気づいた愚か者がいますよ、という結論なのですが(汗)。
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