【国税庁「サケビバ!」問題】昔、イギリスが清に対して行ったゲスい手を、自国民にやってどうすんのよ?

酒やめて、2020日。

liquor tax

国税庁の「サケビバ!」のなんととんちんかんなことよ!

例の国税庁の「若者に酒をもっと飲ませよう大作戦(=サケビバ!)」(参照「需要喚起へ若者のアイデアを 酒類消費減少で―国税庁」)というトンデモ施策ですが、私がTwitter上で勝手に断酒仲間認定させていただいている方々の間だけでなく、すでに社会的な話題になっているようです。5ちゃんねるのスレッドも「7」まで伸びていますし。

このニュースを初めて見たときに思い出したのは、中田敦ちゃんのYouTube大学でした。コレ(【お酒をやめる①】酒は百薬の長ではない?アルコール依存の危険性とは?)ですね。敦ちゃんが断酒をやめてしまったのは実に残念なことではありますが(参考「中田敦彦さんの「断酒やめた」を、元アル中としてせつなく思う理由」)、しかしさすがにやはり本質を突いております。ここで語られていることをかいつまんで言えば、「酒は百薬の長」説は、大昔、税金を取りたい王様が言いだしたセールストークとのことです。

そしてその王様とは「王莽」らしいですね。Twitterで「せな」さんが紹介していました。勉強になるなー。

で、そんな紀元前という、とんでもなく大昔の施策を、このAI時代ICT時代にやってしまおうというところが、もうなんというか、とんちんかんさが甚だしいです。このAIの時代ICTの時代というのが一つのポイントになると思うのですが、それは後で触れます。

だいたい日本の行政が大好きなSDGsだって、飲酒やばいって言ってるじゃないですか(目標3「すべての人に健康と福祉を」)。また今、大学では構内での飲酒が全面禁止になっているところも多いです。統一協会(原理研)のような危険な宗教に代わって、大学当局が学生の生活や心を蝕むものとして一番脅威に感じているのが酒です。だから文科省の意見なども聞いてみたいですよ。

国全体としても、もうとにかく医療費がパッツンパッツンでなんとか削減しなきゃいかんのに飲酒奨励なんてもってのほかでしょ。飲酒奨励による税収アップよりも、医療費削減のほうがどう考えても先だし、そもそも飲酒奨励による医療費増大も考えあわせなければならないのは自明です。

あと、今は健康保険の負担があまりにも大きすぎて、若者は消費力を失っているわけですよね。だから経産省の意見なども聞いてみたいですよ。

てか、誰も財務省組織には逆らえないのかよー。でもって世の中で財務省に一番こびへつらってるのはメディアですからねー。こいつらには当然、まったく期待できない。新聞なんて自分たちだけ消費税軽減税率だし(怒)。

アヘン戦争を自国に仕掛ける気ですか?

さて、そのような一般常識がベースにあるところに、誰にも訊かれちゃいませんが、私の個人的な見解を言わせていただければ、これはアヘン戦争ですね(きっぱり)。

このブログでもなぜか度々取り上げていますけれども、19世紀にイギリスはアヘンを戦略物資として用いて清を侵略したわけですよね(たとえば参考「ストロングゼロは貧者の核兵器にもなり得る、恐ろしい戦略物資ではないかという仮説」)。無理くりアヘンを押し付けたのです。そしてなんと、そんなゲスいことを自国民に対して行おうというのが今回の施策です。

しかも今は、冒頭に触れた通り、AIの時代ICTの時代であります。この局面では作業量勝負になります。つまりこれまで以上に勤勉さが要求される。それも組織に強制されての勤勉さではなく自主的な勤勉さです。時代に対応し、自分の人生を切り開くための勤勉さですよ。なぜ勤勉さかというと、コンピュータのアルゴリズムに付き合うにはそれが必要だからです(ざっくり)。

そして世の中全体、世界全体が勤勉さ勝負になっているところに、その勤勉さの一番の敵である飲酒を奨励するなど、これは日本だけの愚行と言っていいのではないでしょうか。まさに、イギリスが清に仕掛けたのと同じ亡国の行為です。

この施策によって飲む人がもし増えれば、断酒者としてはそれだけ勤勉さベースの競争の競争相手が減るわけで、ミクロで見ればいいのかもしれません。ただマクロで考えれば、日本の確実な衰退につながり、それはやっぱり拙いでしょーと声を大にして言いたいのであります。

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