酒も甘いものも「依存物質」であるのは同じ。しかし決定的違いがありまして。

酒やめて、3078日

元アル中者は甘味に対しても報酬回路ができやすい!?

このブログでも度々取り上げていますが、酒をやめるにあたって、甘いものとどのように付き合うかということは非常に重要な問題です。

酒をやめると甘いものがほしくなる生理現象は誰にでも訪れるものであり、甘いものの助けを借りて断酒を継続するのは一つの重要なメソッドでもあります。

いわゆる、酒を飲むくらいくらいだったらアイスクリームを100個食え理論(?)ですね。

ただし甘いものの助けを借りるのは、いわば仏教における方便――つまり真実にたどりつくまでの仮の道であり、いずれはそこから離れるのが理想ではあります。

しかしねー、これがなかなか難しいんですよ。

私は酒やめて8年以上になりますが、やっぱり甘いものはほしくなります。

そもそもアル中になってしまったことからして、脳に「報酬回路」ができやすい体質であったことも一つの要因かと思いわれます。依存体質といってもいいかもしれません。なので、酒をやめたとしても、他のものに依存しやすくなる。

しかしこれって決して悪いことではなく、他の依存先(?)を見つければ、その分、酒から離れやすいのです。都合のいい理屈に聞こえるかもしれませんが、私は絶対的な真実だと考えております(参考「依存体質ほど飲酒の代替行為に依存しやすい、だから断酒が続けられやすいのだという理論が発見されました」)。方便断酒法(?)はかなり有効です( -`д-´)キリッ

ともあれ、酒に依存していた私のような人間は、甘味にも依存しやすい。甘中になりやすい。

甘いものを摂取しても「なし」にできる!?

実際、再飲酒トリガーとしてよく知られているHALTのような状況が訪れると、脳が甘いものくれえええ! と言ってきますよ。繰り返しますが、これは「方便断酒法」(?)の有能さの証でもあるですが、ただしご存じように、甘味摂取には、糖尿病リスクを抱えるという恐ろしさもあります。

むろん酒も糖尿病トリガーの大きな一つであり、断酒してせっかくそのリスクを回避したというのに、これでは意味がありません。

というように、酒と甘いものはどちらも依存物質でしょう。しかしこの両者には、決定的な違いがあると思うのです。

それは、甘味摂取は運動によってカバーできるということです。

いや、このような医学的なことを断酒ブログというか素人ブログで触れるのはSEO的にはまずく、Google先生も推奨していませんが、ただし以下は、私が患者として接してきた医療関係者の証言にも拠るところでもあります。

大前提として甘味摂取によるカロリー増を運動で相殺できることもありますが、糖尿病のことを考えても、運動を習慣づければインスリン受容体の感度が高くなり、血糖値を下げることが可能になるらしいのですね。

つまり、飲酒は他のことではカバーできない一方的な毒だけれども、甘味摂取はその毒を和らげる手段があるということですね。そこが決定的な違いかと。

原則として火曜日と金曜日の19時に更新しています。

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