計画的にやった方が、実は人生が「単純化」することにあらためて気づいた断酒者がここにいますよ(苦笑)。

酒やめて、1786日。

計画したくないから酒を飲む!?

一昨日の記事(参考「気負わずゆる~くやればいいんですよ。今年は「坦坦」「淡々」をさらに追究したいと思います。酒飲まずに」)で小田嶋隆さんの『上を向いてアルコール』から引用させていただきました。引用に当たって再読したのですが、いやーやっぱり面白いですわ。アル中→断酒者の「あーあるあるわかるわかる」に関する心理構造分析がひたすら深いです。

そして小田嶋さんは、この本の中で何度か、人生を単純化したいという欲望が酒に向わせるのだといったことを書かれています。たとえば以下のような一節があります。

昔からそうですが、きちんと学習計画を立てて自分の成績を勘案しながら、こういう勉強をするんだ、みたいなことを考えると吐き気がしてくる。(中略)酒を飲むという行為は、そういう立案を嫌う人間が依存しやすい生き方だと思います。いろんなときに「ま、とにかく飲んじゃおうよ」というのがいいプランニングに見えたんだと思うんですね。私にかぎらず、人間は「人生を単純化」したいというかなり強烈な欲望を抱いています。(中略)とにかく立案とか計画みたいなことがすごく苦手なんですよ。(中略)酒はそういう人の心の中に入っていくものなんだと思います。

(引用前掲書)

いやーこれもねー「わかるわかる」の最たるものです。私などもまさにこのタイプでした。勉強なんてのは体系的にやったほうが絶対効率が良く、それが今のAI学習教材に代表されると思うのですが、昔はそういうことを自分で考えなければいけなかった。でもそういう能力が欠落している人間は、単語をひたすら覚えるといったことしか手法がなくなるのですね。小田嶋さんも「『お前はとにかく死ぬまでこの単語帳を暗記するんだ』という課題を外部から与えられると、案外できたりします」と述べておられます。私もとにかく、受験勉強でも何でも単純化したかったのです。

ちなみに私は受験勉強時代、ビール飲みながら単語暗記などやっていましたが、単語暗記ならビール飲みながらでもできるのでした(良い受験生は真似しちゃダメです)。

酒が人生を複雑にしてしまうのだった!

さて、そのような人生を過ごしてきたのですが、酒をやめてからはまあ昔に比べれば計画的にやるようになりました。で、ですね、実はそういうふうに計画的にやった方が、なんというかあれほど切望していた「単純化」が実現するのではないかと思うのです。

いや、それもちょっと違いますね。酒を飲む習慣があると、人生が「複雑化」してしまいます。さらに逆に言えば、酒を飲んでも「単純化」が可能な人だけが酒を飲んでもいい、になるのでしょうか。

たとえば以前のように雇用が定年まで保障されていて、なおかつ定年退職と同時に十分な額の年金を受給できた場合、そしてその前に子育てを含む社会的責任が終了していた場合、朝から飲んでも構わないですよね。それが「単純化」した人生と言うことができます。お父さんこれまでずっと家族のために働いてきたんだし好きなお酒くらい存分に飲ませてあげましょうよ、になるのです。うらやましいです。

でも今は、なかなかそういうわけにもいかず、社会と付き合っていかなければいけない。そうした時に酒を飲んでいるとさまざまな問題が降ってわいてきます。酒ゆえに抱え込むものが多すぎるのです。単純化した人生を生きたいという欲望とは正反対の事象が出来してしまうのですよ。

さて私の場合、断酒した今はなにしろ時間がたっぷりあるので、しょうがないから「計画」しようかあ〜、みたいな人生を送っています。そうすると案外プロブレムレスになり、いや、実はこっちのほうが「単純化」できるんじゃね、と感じたりする次第であります。

あれほど希求していた「単純化」がやっと実現しました(汗)。

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