ついに政府による正式な「死ぬまで働け」宣言キター! ほんとに酒飲んでる場合じゃありません。

酒やめて、1101日。

いやいやいや、ついに来てしまいましたね。前から言われていたけれども正式に閣議決定しました。70歳就業法案。政府は企業に対し、70歳までの就業確保を求める法令を閣議決定したのです(参照「70歳就業法案を閣議決定 企業に努力義務」)。

社会構造的に、もう日本だめぽ……かも?

努力義務ではありますが、政府が「おまいら死ぬまで働け」を正式に言明したことには違いはありません。

もちろんこのベースには年金問題、というよりも年金破綻問題があるでしょう。国が年金払いたくない払えないから、企業に高齢者の面倒みてもらおう、と。

ただ、これって結構大問題だと思うんですよ、社会全体として。高齢化による社会保障費増大で、それを嫌った企業が非正規枠を拡大させたことにはじまり、今回の施策で、若者の雇用枠はますますシュリンクしていくでしょう。さらに大学入試改革の頓挫に企業は呆れてますから、今後の日本の若者にはあまり期待せず、外国人雇用シフトはますます進む。もちろん(工場だけじゃなく)本拠を海外移転することも加速化する……。

というわけで若者からすれば、単に天引きの社会保障負担が増えるだけでなく、もういろんな意味で犠牲になるわけですよ。しかも高齢者にも死ぬまで働け、ですからね。すべての世代に、ああ日本もうなんかダメかもわからんね、を感じさせるものがあります。

ただこれを、例によって例のごとく政権の失政などと捉える向きもありますが、そして私の周りにもやたらプンプンしている人がいますが、それはスジが違うってもんでしょう。とりあえず制度開始時に負担なく受益した世代と、当時の厚生省の役人が元凶とも言えますが、やっぱりバブル後のデフレ誘導ですよねー。あのままインフレと成長が続いていれば、と思いますよ。また眠れる中国を「起こしてしまった」ことも、市場と技術を奪われるという意味で成長の大きな阻害要因になってしまいました。

でも酒飲まなきゃ、なんとかなるよ!

ま、そんなこんなは私のような者がここで語っても意味ないのですが、ともあれ「死ぬまで働け」は年代別に見たほうがいいでしょう。

まず我々もうすぐリタイヤ世代は、十分な資産がなければ「死ぬまで働け」になってしまったのだけれども、雇用延長といっても、体力的には60代ならまだオッケーかもしれないけど立場は悪く弱くなるわけで、精神的にはキツイですよ。メンタル弱い人間には到底できないと思われます。

自営やフリーランスはもっときつくて、「老いは悪」ですから仕事も少なくなるし、それでも「働け」なら単純なアルバイトしかない。これもメンタル的に相当辛そうです。

なので、今のうちに飲酒習慣を断ち生活をミニマムにして、何とか働かなくても済むようにすること、あるいは酒を飲む時間を使って清明な頭で投資なり副業なり、将来に対する布石を打っていくことが肝要と思われます。

実はこの辺の構造がちゃんと見えている若者もいて、先日の某勉強会で会った学習院大学の学生さんなんかはわかってましたねー。だから学生のうちから、ブログの収益化などいろんなことを始めている。一方、うちの子みたいに毎晩「飲みサー」しているのもいるわけで、若者も、そんなふうに分化していくのだと思います(参考「酒をやめて気づいたこと。人類はもしかしたら分化し始めている!?」)。

ともあれ、リタイヤ間近世代にしても若者にしても、酒を飲むのか、あるいはその時間を使って不安定な未来のために布石を打つのか、の時代に本格的に突入しました。70歳就業法案はその号令のように聞こえます。断酒者、断酒をしたい人には、むしろ追い風かもしれません。てかこれをある種の「ハッパ」にしたいところです。

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